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【開業医は必見】コロナ禍で閉院を考えるクリニック経営

コロナ禍で閉院を考えるクリニック経営

新型コロナウイルスの流行はクリニックの経営に大きく影響を与えています。それが如実に現れているなと思うのが、外来患者様の減少です。過去にこれほどまでに「患者様が来ない」という状況があったでしょうか?

クリニックにとって患者様が来院されないことは、収益にも影響があることを意味しますから、経営する医師だけでなく、働くスタッフにとっても「生活できるのか」と、不安に思う人が出てきます。

見通しが不安定になれば、今後のクリニックについても続けていくのか、できるのか?どこかのタイミングで経営を考えることが必要となります。

今回は、医師がクリニックをどう考えているのか、今後の働き方の不安についてをご紹介します。

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目次

コロナ禍をどう考えているのか?

実際に新型コロナウイルスの診察や治療をしている病院では、「すでに医療崩壊している」と専門家がいうように、働いている医師やスタッフは疲弊しています。機材や薬剤の確保に裏方スタッフも苦労していることが考えられます。

では、クリニックではどのように考えているのでしょうか?
2020年の2月から春先は、これまでに見たことがないほどに患者様が来院をされませんでした。その後は、感染予防対策を徹底すること、「医療機関に行くと感染する」という風評被害も落ち着きを取り戻したことで、来院される患者様も少しずつ戻ってきています。

しかし、経営的には厳しい状況が続いている現状が考えられます。各診療科ごとに病気の流行シーズンがあり繁忙期になりますが、同じような勢いがあるかといえばそうではないはずです。

経営の継続に不安が大きい

少しずつ患者様が戻っているとはいえ、治療方法や治療薬が確立されたわけではないので、経営が安定してくる保証はどこにもありません。

開業から年数が経っていないクリニックなら、初期費用の返済について相談が必要となることが考えられます。また、今後事業拡大を考え施設の増設やスタッフの確保を考えていたクリニックでは、計画が中止または延期となっています。

また、新型コロナウイルスを感染経路とならないようにクリニック内での対策、まだしばらく続きますから、それに必要な経費を計上する必要があります。

こうして考えられることを並べるだけで、不安しか感じられません。経営の目標を立てるにもこれだけ見通しが立たないと、身動きが取れないというのが正直な感想ではないでしょうか。

クリニックの今後をどう考えているのか?

先日のヤフーニュースで、兵庫県にてクリニックを経営する医師の実態調査結果が報告されました。ニュースはこちら

それによると、今後のクリニック経営に不安を感じているのが医師が、前回調査より5ポイント程度上昇したとあります。このままの経営では将来が暗いと思っている医師が半数近くもいたといいます。

患者様が来院をためらう以上に、受け入れる側の医師が不安を感じていることが分かります。

では実際に、今後クリニックをどうするのか?という回答についてご紹介します。

クリニックを閉院する

これまで続けてきたクリニックを閉院することを考えている医師が、全体の31%もいました。

閉院する理由としては、医師自身が高齢であること以外に、初期費用をはじめとする返済ができないこと、開業しているだけで赤字を増加せることが挙げられます。

医師やスタッフの生活を考えると心苦しい部分もありますが、痛みを伴いながらも決断することも必要だと悩んでいます。

継承する(親族・親族以外)

クリニックの継承はよくあることですが、新型コロナウイルスを理由に継承を考える医師が増えています。こちらも全体の31%が回答しています。

親族であれば、若い世代に任せることで新たに投資することができますし、スタッフも仕事を続けることができます。

また、親族以外にも継承を考えるケースがあります。親族に後継者がいないことや、これまで一緒にやってきた医師に全ての権利を譲ることが例に挙げられます。

初期費用のように大きな負債がなければ、継承してクリニックを残すことができます。

クリニックを売却する

クリニックの権利そのものを売却を考えているのは、全体の7%に止まりました。
売却先としては、事業拡大を考える医療機関や、医療モールなどの建設する不動産会社などが挙げられますが、売却することはあまり考えていないようです。


これは、現時点でクリニックの売り買いの価値が低いことも考えられますし、得策だと考える医師が少ないこともいえます。

クリニックがなくなるとどうなる?

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通常であれば、ライバルのクリニックが一つなくなると、経営者としてはありがたいことでもありますが、現状としては「地域から医療機関がなくなる」というレベルなので、住民にとっては深刻な問題です。医師自身も辛い思いをします。

2020年12月に入って、一段と加速して感染者が増加しています。今回の調査結果にあったように、本当に閉院するクリニックは増えていきます。

こうなると、クリニックを経営する医師だけの問題ではなく、行政や地域の力なくしてはクリニックを存続させることは無理な状況になってしまいます。

医師自身はどうするのか?

クリニックを閉院する、継承するなど、自身のクリニックを手放した後、医師自身は今後をどう考えているのでしょうか?

引退する

これまでなんらかの理由で、高齢でありながら診察と治療を続けてきた医師は引退することを考えています。

多くの場合は、地域の医療がなくなることや、スタッフの働く場所を奪わないことを考えてのことです。自分のためというよりは、誰かのためにという志が高いことが伺えます。

しかし、新型コロナウイルスは、高齢者である方が感染のリスクが高く、重症化しやすいといいます。この状況下で医師を続けることは自身の命の危険性もあります。閉院または継承することで引退する方法で考えています。

勤務医に戻る

閉院後は勤務医に戻るケースもあります。
初期費用の返済や生活を考えれば、一度勤務に戻ることも得策です。

なかには、閉院して戻ることは恥だと考える医師もいるかもしれませんが、クリニックでの診察や治療、地域医療のあり方を知っていることは、医師のキャリアになります。そしてなにより、経営を経験したことは大きな財産になります。経験したことを聞かせてほしいという医師もいます。

働く場所はいろいろあります。病院や介護施設、産業医、規模の大きいクリニックなど、これまでのキャリアを活かす働き方ができることは間違いありません。
探しているけど上手くいかないという医師の方は、古巣や卒業した大学などを頼り相談することがよいでしょう。


もしくは、医師の転職を専門に行うリクルートもあるので、そちらに登録してみてはいかがでしょうか?キャリアを元に転職先を探してくれますから、条件の良いところで働くことも可能です。またいずれ開業したいということであれば、それを目標に働きたいことを理解してくれる勤務先を見つけて頑張ってください。

まとめ

パース

今回は、実際の調査結果を元に、クリニックの存続、医師の今後についてをご紹介しました。

医師は勤務時間など不規則であり、誰もが大変な仕事だということは十分に承知しています。そして開業した後は、地域に欠かせないクリニックでありたいと日々経験を積まれます。こうした功労者である医師が、「見通しが立たない、不安だ」というのですから、私たちは「やはり医療崩壊は近いのか?」と不安になります。

ピンチをチャンスにとはいいますが、現状の医療では厳しいものがあります。まずは医療機関の現場で働く医師やスタッフに感謝を伝え、今後のできる限り以前の水準に戻るように対策をしてもらいたいところです。

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