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コロナ禍の経営不振を巻き返す4つポイント

コロナ禍の経営不振を巻き返す4つポイント

2020年は新型コロナウイルスによって、どこのクリニックも予想外の状況が続いたのではないでしょうか?

様々な感染予防対策をしながら、患者様の治療や対応をされる中、やはり気になるのは今後のクリニック経営についてです。

収益や初期投資の回収など、経営者としては待ったなしに問題がやってきます。考えるほどに悩んでしまうような状況ですが、逆に今できることはなんでしょうか?何から取り組んだら良いのか?

今回は、クリニック経営の見直しについてご紹介します。

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目次

コロナ禍での経営不振

2020年は、どこのクリニックでも売上、純利益など前年より落ち込んでいるはずです。

これまでの問題は、クリニックを経営する医師が増えたことによる集客などを問題でしたが、売上が大きく落ち込むまでの影響はありませんでした。
しかし、新型コロナウイルスの感染を恐れて、患者様が来院されないというのは手の打ちようがなく目に見えて、経営不振となってしまいました。

スタッフの確保

経営不振の中で、スタッフが確保できない状況にも追い込まれてしまいました。新型コロナウイルスは、クリニックの経営だけに影響をしているのではなく、日常生活を大きく変えてしまいました。外出制限により在宅で仕事をしたり、学校も休校となりました。

生活が大きく変わってしまえば、幼い子供がいるスタッフは仕事を休職または辞めることになります。クリニックには、看護師をはじめとする女性スタッフが多く在籍していますから、優秀なスタッフを確保することは難しくなります。

負担が大きい

生活仕事が大きく変わる中で、医療従事者への負担は大きくなっていきます。
実際にコロナ感染患者様を治療しているわけではないのに、「感染する」と、子供を幼稚園に預けることができなかったり差別的な扱いもされます。

そして、外で人に会う回数も圧倒的に減っているはずです。

こうした状況は、体が疲れるだけでなく心にも大きく負担となります。心のケアを必要とするスタッフもいることでしょう。

経営について、いま一度見直してほしい4つのこと

コロナ禍による経営不振は、どこのクリニックでも同じですがそれに甘んじていては、アフターコロナと呼ばれる、これからの経営を生き抜いていくことはできません。
医療崩壊が危惧されるいまだからこそ、ご自身のクリニック経営について見直してほしいことが4つあります。

経営理念を見直す

クリニックを開業する時に経営理念を考えていませんか?これは、企業などでは当たり前になっていますが、クリニック開業時にクリニックの指針となる経営理念を考える必要があるのです。

経営理念が必要な理由は簡単です。悩んだら迷った時に決定する基準となります。
例えば、クリニックを拡大する時や、スタッフを採用する時、患者様との接し方や治療など、こうした時に悩むのは当たり前です。どうやって答えを導くのか?それを決めるのが、経営理念なのです。

経営理念がイメージできないという方に、このような感じになります。
「医療従事者として、患者様に真摯に笑顔で接すること、安心して治療が受けられる医療機関を目指します。」

いま、コロナ禍で経営理念に沿った治療や対応ができているのか?または、経営理念を実現するためには何をするべきなのか?
経営理念を軸として、クリニックを見直してください。

ニーズに応える

医療機関や医療従事者に対しての誤解や偏見は減りつつありますが、メディアの情報に不安となり来院をやめてしまう患者様は少なくなりません。


いま、どこのクリニックでも以下のようなことを徹底的に実施しています。

・感染予防対策をする
・感染経路にならない対応
徹底的に対策ができたら、少しでも不安を和らげ来院してもいいのだと、患者様に情報を公開してください。
クリニックのホームページ、医師会や地域の情報誌などでも、多くの人に知ってもらえるように広報してください。

「どこでもやっているのだから、わざわざ情報を公開する必要はないのでは?」と思われる医師の方もいらっしゃると思います。もちろん、その通りだと思います。しかし、病気になった患者様、治療を続けている患者様、感染リスクが高いと言われる高齢者の方というのは、少しでも安心がほしいのです。自分の目で情報を確認したいのです。
こうした思いやニーズに応えることも、患者様や地域の方にも伝わり、頼りたいと考えるようになります。

経営力

経営力とは、収益の増加を考えコストを最小限にするかを考える力です。
クリニックを開業することで経営者となる医師のみなさんに身につけてほしい知識です。

例えば、集客が上手くいき初期費用も順調に回収できているとします。この調子でいけば安定した黒字が見込めるとなった場合、これで安定して経営ができると油断をしないでください。ここからが生き残れるクリニックとして大事なポイントになります。

どのようにして黒字になってくのか、または黒字になったのか、これらデータを分析して検証してく必要があります。そして今後のクリニック経営に何が必要なのか対策を考えていくのです。

また、クリニックの収益を上げるには診療報酬の点数や取れる加算を見直す必要もあります。2年に一度のペースで医療点数が改正がされます。このタイミングでの見直しで増収にできることがあります。

ご自身だけで不安な場合は、医療を専門とするコンサルタントに相談してください。また、事務長というポジションでスタッフを確保し、日頃から経営について考えてもらうスタッフと考えて実施することも得策です。

スタッフに頼る

最後は、やはりスタッフに頼ることです。
新型コロナウイルスの感染予防のために、クリニック前ので検温や問診をするスタッフを多く見かけるようになりました。クリニック内とは違い、暑さや寒さ対策も十分でない環境で頑張ってくれるスタッフは、クリニックにとってかけがえのないスタッフではないでしょうか?

ここまでのスタッフの頑張りを考え、2020年の年末、2021年の年始を完全に休診とするクリニックもあります。2021年も大変な状況が続くと思えば、英断だともいえます。

どんなに医師の評判が良くても、一人でクリニックを運営していくことはできません。この先の運営を助けてくれるスタッフを大切にしてください。そして頼りましょう。医師が常に先頭に立つっているのも大変です。時にはサポートしながらスタッフにお願いすることも大切です。

お互いが頼れるような信頼関係ができたら、今後もクリニックとして経営は続いていくはずです。

まとめ

クリニックサポート

新型コロナウイルスによる経営不振から、クリニック経営を改めて見直すことについてご紹介しました。

クリニックを建て開業すれば当たり前のように患者様が来院した時代から、患者様が医師やクリニックを選ぶ時代になり、そしてまたにクリニックとしての生き残りを試される時がきました。今回ご紹介した4つのポイントはクリアできていたでしょうか?

こうしてクリニックの在り方を時代ごとに見るだけでも、今まで通りのやり方が通用しないことはお分かりいただけるはずです。
今後は、新型コロナウイルスだけでなく、「病気にならない体、予防医療」に注目が集まるとも言われています。さらに生き残りが厳しい状況になります。その時になったら考えるでは遅いので、いち早く取り組まれることをオススメします。

コロナ禍をきっかけに、さらに良いクリニック経営を目指してください。

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