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一戸建てでクリニックを開業するときの建設ノウハウ

医院の開業には戸建開業とビルなどの賃貸物件での開業があります。ここでは主に一戸建てでクリニック開業を検討している方に向けて、建設時において必ず知っておいた方が良い情報をお伝えしていきます。

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目次

1.一戸建開業のメリットとデメリット

ビルなどの賃貸物件で小規模に開業するメリットの一番は初期コストが抑えられることではないでしょうか。一方で、あくまで賃貸なので借りている限り診療所が自分の財産になることはありません。ここでは、一戸建開業におけるメリットとデメリットについての詳細を説明していきます。

1-1.メリット

一戸建開業における大きなメリットとして、診療所が自分の所有物となることが挙げられます。始めは借入金でスタートしたとしても、ゆくゆくは個人の財産となります。

そして、かける費用にもよりますが、ドクターが理想とする診療所を持つことができます。

また、一戸建で開業するということは、自宅兼職場というケースが多くなります。

その場合、通勤時間がゼロになりタイムロスが防げます。お子様が小さい時期でも奥様のお手伝いが容易となるでしょう。

1-2.デメリット

デメリットは、当然借入金が多額になるので、収入が当初の事業計画通りに行かないと借入金の返済が滞ってしまい、最悪のケースは経営破綻というリスクを背負っています。

また、職住接近となるので、日常の生活圏の中で患者さんに出会うことが多くなります。

常に院長先生としての顔、院長婦人としての顔を求められるでしょう。

2.建設物構造の3種類を知っておく

クリニックの開業をする際、建物の構造として「鉄骨」「鉄筋(RCのことでSRCも含む)」「木造」の3種類があります。

鉄筋の場合、柱が太くて丈夫なため、真ん中に梁が必要ありません。ですので、その分部屋に広い面積を取ることができます。

鉄骨の中でも重量鉄骨は、同じように梁が必要ありません。

一方で、木造や軽量鉄骨ですと柱が細いので、地震等に耐えるためにも要所要所に梁を入れる必要があります。ですので、何も遮らない広い面積を取ることができません。

どちらの場合も一長一短で、柱が太い鉄筋や重量鉄骨は建築費が高くなり、反対に柱が細い木造や軽量鉄骨は建築費が抑えられます。

ドクターが理想とする診療所が、見通しが良い広い面積を必要とするものであれば、鉄筋や重量鉄骨で建設するのが良いでしょう。

一つ一つの部屋が小さめで、壁で仕切るような診療所であれば、木造や軽量鉄骨の建設でも良いかもしれません。

3.どれくらいかかる?クリニック建設費用について

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3-1.概算費用の算出方法

建物本体工事費の試算は、規模と構造別坪単価費用によって試算します。

(クリニックの内装工事は含みません。)
・木造本体工事費=広さ(坪)×60〜100万円
・鉄骨造本体工事費=広さ(坪)×100万円〜
・鉄筋造本体工事費=広さ(坪)×120万円〜

3-2.一般住宅に比べて費用がかかる項目

一般的な住宅と異なり、クリニックには多くの患者さんが来ます。ここではクリニック建設でのコストがかかる項目についていくつか説明していきます。

①外構工事範囲が広い
駐車場のアスファルト舗装、白線引き、フェンス囲いだけでも一般住宅とは異なり、かなりの費用がかかります。
②看板サイン費がかかる
道路際の立看板、外壁の看板、トイレや診察室などの表示サインにも費用がかかります。
③家具工事がかかる
クリニックでは収納物が多くなるので、家具工事の費用が多くかかります。
④空調が業務用なので高い
⑤トイレ呼出しボタンや、バリアフリーセット一式の費用がかかる

このような部分の積み重ねが費用がかさむポイントになります。
どの部分に力を入れるかを決め、その他は既製品の安価なものを使用するなど、予算内での費用調整が必要となってくるでしょう。

4.クリニック科目ごとのポイント


4-1.内科


内科クリニックは、整形外科のリハビリ質のような大空間を必要としませんので、木造の柱と柱の間隔でも十分に構成できる可能性があります。一番大きな空間は待合室となるでしょう。
競合が多い内科では、本体構造の費用は抑え、いかに自院の専門性や特徴を打ち出すかに費用を多く使うのが良いかもしれません。

4-2.整形外科


整形外科は、リハビリテーションを実施することが多いため、広い面積を必要とします。整形外科の適正な面積は60〜100坪だと言われています。

4-3.眼科


開業前に、白内障手術などを行うか否かを決める必要があります。なぜなら白内障の手術機器を揃えるかどうかで、開業経費が2,000万〜3,000万円変わってくるためです。眼科の適正面積は、レーザー治療レベルの場合は30〜40坪前後、白内障などの手術を行う場合は70〜100坪前後という違いが出てきます。

4-4.皮膚科


皮膚科には、小さなお子様から年配の方まで男女問わず幅広い患者さんが来院します。開業する地域性を見て、患者さんの層を観察した上でどのようなクリニックにするかを検討するのが良いでしょう。

4-5.精神科・心療内科


精神科、心療内科クリニックは、専門的な治療や検査をしない限り、設備投資はレセコン・電子カルテの導入程度です。大きな設備も無いため、開業費用は医科診療所の中で最も安い部類に属します。

4-6.耳鼻咽喉科


耳鼻咽喉科は、メインの患者層は小児となります。しかし、少子高齢化を見据えて高齢の患者さんのシェアをとるのか、もしくは診療圏を広げて小児の患者数を増やすのかで建設のコンセプトは少し変わってきます。耳鼻咽喉科クリニックの適正規模は30〜40坪前後です。

4-7.小児科


小児科に来院される方は、小児と付き添いの親御さんが多くなります。車や自転車で駆け込んでくる状況を考慮して、駐車場・駐輪場は十分なスペースを確保する必要があるでしょう。また、水ぼうそう、おたふくかぜ、麻疹、風疹など感染性の強い病気の患者様用に玄関を分けてある構造のクリニックも増えています。

4-8.産婦人科


産婦人科クリニックは分娩室、手術室、新生児室、授乳室、沐浴室など、様々な機能があり、病室とそれらが複雑に関係しています。医療施設としての機能性はもちろんのこと、患者さんが出産後にゆったりと過ごせ、快適な居住性を持ち合わせる必要があります。

5.まとめ

パース


一戸建でクリニックを開業する際、設計や建設は専門の業者に依頼することがほとんどですが、構造の種類や費用感、科目ごとのポイントを知っておくことで、業者に任せっきりにならず、費用を抑えながらドクターの理想とする診療所に近づけることができます。
多くの開業準備で忙しい中でも、クリニック造りの要となる重要なポイントは抑えておきたいですね。

 

 

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