将来的にクリニックの開業を考えているなら、夢が膨らむ中でさまざまな疑問が生まれてきます。
・土地が必要だな
・どんな建物にしようかな?
こうした疑問がいずれ課題となり、話を進めるために解決していかなくてはいけません。
クリニック開業が現実味を帯びてくると、必ず一人でやっていくことの限界を感じます。そこで、誰かに相談をしたり、情報を集めて開業に向けての準備が始まります。
実際に、誰に相談をするのかは非常に重要です。しっかりと相手を見極めることが必要です。
そこで今回は、クリニックの開業に向けて疑問を誰に相談をするのか?相談相手をご紹介します。
相談内容について、きちんとアドバイスができる専門家をご紹介します。
まずは信頼できる人を探す
クリニックの開業に限ったことではありませんが、相談する相手を選ぶことは非常に重要です。
特に、自分の人生といえば大袈裟ですが、働き方が大きく変わるタイミングにおいては「石橋をしっかり叩きながら進める」ぐらいがちょうどいいです。
ですから、下記のような人は絶対に選んではいけません。
・こちらの話を聞いてくれない人
・質問に答えをくれない人
・決断を急かす人
このような人は、高い確率で詐欺である可能性が高いです。断ったとしてもしつこくされるので、関わりを持たないようにしてください。
どんな人が信頼できるのか、一例をご紹介します。
信頼できる人:専門家
やはり、その道のプロに聞くというのは、成功への近道です。
クリニック開業には、実にさまざまな人が関わります。
・建物を建設する建設会社
・土地を探す不動産
・医療機器や設備を導入するメーカー
こちらも一部ですが、それぞれに専門家、仕事としている人たちがいます。こうした人たちに相談をすれば、的確な答えをもらうことができます。
信頼できる人:経営コンサルタント
クリニックの開業に向けて一連の業務をサポートしてくれるのが、経営コンサルタントです。
一つに特化して専門家というわけではありませんが、全体の流れを知っているので、流れを崩すことなくスムーズに進めていくことができるので、一括してお願いすることができます。
信頼できる人:クリニック開業した医師
経験は知識以上に参考になります。
可能であれば、多くの開業した医師に聞くことをオススメします。それぞれに経験したこと、感じたことが違います。
先に知っておくことで、事前に心の準備ができますし、やるべきことが明確になるので動きやすくなります。
建物に関する相談相手は誰?メリットとデメリット
信頼できる人に相談というのは、いわばスタートラインです。
自分がクリニックを開業する覚悟を決める時に最適な相談相手です。
すでにクリニックを開業することを決めている人には、さらに具体的な話が聞きたいはず。
詳細に分けてそれぞれのプロに聞いていきましょう。
まずは、建物に関する相談相手としては、以下のような人たちが考えられます。
・建設会社
・不動産メーカー
それぞれに相談したときのメリット・デメリットをご紹介します。
建設会社
建物を建設するプロといえば、やはり建設会社です。建物に関する法律、申請から、設計、建設までを可能としています。
また、土地を所有していたり、不動産業界とのつながりもあるので土地探しを相談することができます。
建設会社に相談するメリット
クリニックの建物は、自分の理想ばかりを詰めるわけにはいきません。患者様、スタッフの目線から導線を考えたり、バリアフリーやユニバーサルデザインなどを考えていく必要があります。
こうした場面で、的確なアドバイスができるのは建設会社の強みです。そして、外せない自分の理想も組み込んでくれるのは建設会社です。
建設会社に相談するデメリット
建物会社には、それぞれ得意とする建物があります。
・住宅
・テナント
・ビル
どれを得意とする建設会社なのかを調べてください。
建設実績があり、評価が高い建設会社であってもクリニックの建設経験があるかは重要です。
相談する前に建設会社の情報を確認してください。
住宅の経験しかないのに、クリニックの建設相談をされても経験値からのアドバイスしかできません。
不動産メーカー
不動産メーカーによる医療施設を建設するケースが増えています。
住宅のイメージが強いですが、部門が違うため、クリニック、病院をはじめとする医療施設の建設にも力を入れています。
不動産メーカーに相談するメリット
手厚いサービスが受けられます。ホームページには以下のようなものがあります。
・クリニック開業、建設が分かる無料資料
・医療施設の過去の事例
・お客様(開業医)の声
もちろん、建設会社のホームページにもありますが、デザインや見せ方などは不動産メーカーの方が分かりやすいです。
メーカーということで、知名度だけでも安心が得られるのは大きいです。
不動産メーカーに相談するデメリット
不動産メーカーは、融通が効かないことが多いです。
実績もあり、建物の建設のプロですが、選択肢が少ないことが特徴です。
例えば、内装のデザインや素材選びなど、メーカーから提示されるものの中から選ばなくてはいけません。業者についても選べないことが多いです。
不動産メーカーが提携している業者が決まっている以上、妥協しなければいけないことがストレスになるケースもあります。
見極めてほしいポイント
建設会社、不動産メーカーのどちらを選ぶのか、どうしても悩む時には「見極めてほしいポイント」があります。
それは、人となりです。あなたが誰をパートナーとしてクリニック建設をするかということです。
そのために2つのことをポイントにして、各業者と話をしてみましょう。
地元の情報に詳しい
クリニックを開業する土地や地域のことに詳しい人がいることは最大のポイントです。
地形だけでなく、風土や環境などさまざまな角度から地元の情報を知っていることが大きな財産です。
地元の情報に詳しいということは、その土地に根付いているということです。人とのつながりもあるので、クリニックとしては開業後の集患にも力を借りることができます。
時間をかけて話を聞いてくれる
冒頭でもお話をしましたが結論を急ぐ場合、つまり契約を急ぐ場合は話を聞いてくれません。
クリニックの建設は、決して安い買い物ではありません。そして、初めて経験することの方が多いです。人によっては、新居の購入より先にクリニック購入を決断したというケースもあります。
こうした不安を少しでも解消できるように話を聞いてほしいと思うお客様に寄り添ってくれるかがポイントです。
まとめ
クリニック開業に関して、誰に相談をするのかについてご紹介しました。
今後の人生、働き方に大きく影響するクリニックの建設。医師としての実績があっても、クリニック建設のヒントにはなりません。誰に相談するかで、その実績をどう活かすのか?ということを考えてみましょう。
クリニック開業は、実績を地域医療に役立てるということです。そんな時に建設の知識があり、その土地についても情報が分かる人であれば、最大限に活かすことができます。
そして、お互いに人ですから相性というものがあります。話すたびにストレスを感じるような相手なら、他を探してください。思いがクリニック建設にも反映されます。
長い付き合いになることが考えられます。腹を割って話せる人と良いクリニックを建設してください。