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クリニック待合室の密を避ける5つのポイント

クリニック待合室の密を避ける5つのポイント

マスク着用、手の消毒など、これまで習慣化されていたことが義務となった今は、これをしていないと外を歩くこともできません。

 新型コロナウイルスの感染拡大予防の対策として私たちは、生活・仕事が大きく変化しました。

 クリニック内でも感染対策として、様々なことに取り組んでいます。そんな中でも一番の取り組みは「密を避ける」ということです。飛沫感染が考えられる新型コロナウイルスでは、人との接触するにも間隔を空けることが必要となりました。

 今回は、クリニック内で最も密を避けるべき場所である「待合室」でできる対策ポイントについてご紹介します。

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目次

クリニックで密になりやすい待合室

 クリニックで何かと問題になり改善を求められる「待合室」が、最も密になりやすい場所です。

 実際には、2つのタイミングで密になることが考えられます。

受付窓口

 クリニックに最初に診察券と保険証の提示をお願いします。スムーズに受け取るだけで終われば、なんら問題はありませんが以下のような状況がある場合は、患者様が密集してしまいます。
・混雑する時間の受付
・初診の患者様の受付
・保険変更など手続きが必要な患者様の受付
 こうした状況は、患者様が列になり窓口を塞いでしまいます。

診察の待ち時間

 診察内容や治療によっては、待ち時間が長くなることがあります。繁忙期や混雑する時間には患者様が多く来院されます。
 これまでも待たせないように、少しでもストレスが軽減できるように工夫をされてきたはずです。しかし、いまでは密にタイミングでもあるため、さらなる対策が必要となります。

密を避ける5つのポイント

 では、実際にどのような対策をとることで、新型コロナウイルスの感染予防となる対策を行うことができるのでしょうか?今回は、待合室でできる「密を避けるポイント」を5つご紹介します。

入室できる人数を制限する

 日々、ニュースなどでも取り上げられますが、同じ空間(部屋など)に多くの人が入らないように人数制限が設けられるケースがあります。
・食事をする時には、5人以上にならない
・イベントや催事の時に、入室制限をする
 一度に大勢の人が入室することが考えられる飲食店やイベントでは、このような対策が取られ入口やホームページに掲示がされています。

 同じように、クリニック内で複数の患者様が来院される時に備えて、待合室に入室できる人数に制限を設けます。現在、間隔を空けて椅子に座っていただく状況が考えられます。少しゆとりを持って、10人前後の入室としてください。(待合室の広さによってご判断ください)

 しかし、来院される患者様の年齢層によっては、待合室以外で待っていただくことが困難だと考えるクリニックでは、以下のような方法も対策となります。
・1m幅の間隔を空ける(車椅子の場合は、2m幅を空ける)
・パーテーションで区切る
 高齢者やなんらかの障害がある患者様のためには、こうした取り組みの方が、より親切に感じられます。

複数の患者様が触れない

 クリニックでは、これまであまり意識をしていませんでしたが、同じものを複数の人が触れる機会が多くあります。そして、それが待合室に集中しているのです。
・記入をお願いするペンや用紙
・待合室にある本
 改めていわれると、こちらにも感染対策が必要となります。

 初診や検査の時など、クリニック側から患者様に個人情報や症状などを記入していただく必要があります。用紙はスタッフが管理していますが、記入時に使用するペン、バインダー、iPadについては複数の人が触れます。
 患者様のほとんどが飛沫感染を考えますが、ご存知の通りウイルスはこうした物の表面にも付着します。ウイルスが付着した物を触れた手で、口や目、鼻を触ることでウイルスに感染するので、クリニックが感染経路となってしまいます。

 しばらくの間は、簡易的な筆記用具を利用して常に消毒をすること、iPadに関してはとても便利ですが使用を控えるこことも考えてください。
 そして、待ち時間の暇つぶしとして用意していた本に関しては、こちらも撤去しておくことが望ましいです。

消毒の徹底と衛生的な環境作り

 来院時の消毒の協力はもちろんですが、クリニック内の消毒を徹底してください。
 先述したものだけでなく、複数の人が触れるものは他にもあります。
・待合室の椅子
・会計時の受け皿
・血圧測定器
・ウォーターサーバー
・化粧室
こうした所も常に人が触れていると考えて、またはウイルスが付着したものがあると考えて、定期的に消毒を行なってください。

 通常の診察や治療では汚れることはありませんが、使用する治療器具や採血時には使い回しをしないこと、不潔なものはすぐに処分することと徹底してください。

 また、クリニック内の空気を入れ替えるように換気する対策も行なってください。

 最近では消毒液の容器にも触れないような工夫がされています。足踏み式の消毒などは、直接触れないという安心が患者様にも伝わるので、取り入れる価値があります。

椅子のレイアウト

 これまでは、多くの患者様に座っていただけるような椅子を用意したり、レイアウトを行なっていました。しかし、それでは感染対策とはならないので「ゆとりあるレイアウト」を考える必要があります。レイアウトを考えるポイントはこちらです。
・人との距離が保てる
・人と接しない動線を作る
・車椅子の入れる空間を設ける
 座ることを遠慮していただく貼紙を椅子に貼ることが効果的です。患者様に嫌な思いをさせない、もう少しスマートに対応したと考えるなら、ここまでにもご紹介したような、1m程度の間隔を空けるの設備を加えることが理想的です。例えば、パーテーションや小さな机などを挟むことで、自然な形で間隔を空けることができます。プライベートが守られたり、本を読んだり仕事をする人にも喜ばれます。

 椅子のレイアウトを利用して、動線作りに利用することができます。待合室から診察へお会計から帰宅までの動線を自然な形で作れるので、人と接することが減らすことができます。

対面交差を避ける

 椅子で動線を考えるように、患者様同士で対面交差を避けるように動線を作ります。椅子で作る動線は自然でスマートですが、強制力が下がります。もう少し強制力がある方法としては、床に矢印や間隔を保つ印を貼ることが有効です。

 新型コロナウイルスが流行し始めた時のように、クリニックで感染すると考える人は今でもいらっしゃいます。そうした不安を考えるため、診察を避ける人はまだいらっしゃいます。こうした患者様の不安を減らすことはもちろんですが、なによりクリニック経営のことを考えると、一人でも多くの患者様に来院していただきたいのが本音です。

 ルールが示されると「守らなきゃ」という思いが芽生えます。これはあまりストレスに感じることなく、患者様にも取り入れやすいので、オススメなやり方です。

不安を減らして患者様を確保する

クリニックサポート

 今回は、待合室でできる感染対策のポイントをご紹介しました。
 2021年1月に二度目の緊急事態宣言が発令しました。これによって、外出を控える人が増えているため、経営が難しくなっている飲食店やそれに関わる会社は多く存在します。
 しかし、実際には限られた業種だけでなく、ほとんどの企業や業種、サービスに影響が出ています。もちろんクリニックも同様です。内科や耳鼻咽喉科では、風邪やインフルエンザ、花粉症と繁忙期となりますが、来院を控える人は少なくありませんし、逆にクリニック側も新型コロナウイルスの症状と似ているため、慎重な対応が必要です。

 働くスタッフの健康と安全も守られるように感染対策は十分に行なってください。

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