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地域で愛されるクリニックになる3つのポイント

地域で愛されるクリニックになる3つのポイント

安定した経営ができるイメージのあるクリニックですが、開業すれば誰かが来るということはありません。
そこにはやはり、経営戦略によって土地を選び、ニーズに答えることができるクリニックだけが勝ち残っていきます。

今回は、クリニックを成功させるポイントのひとつでもある「地域に愛される」ことについて追求してみましょう。

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目次

成功に欠かせない地域とのつながり

クリニックは、病院とは違い地域の人とのつながりや信頼関係がなければ成功はしません。医師が自分本位にクリニックの経営をしていては、評判を落とすばかりで「あのクリニックは良くない」と、あっという間に口コミで広がってしまいます。

患者様を通して、地域の様子や住んでいる人たちの特徴を知っていきましょう。クリニックを開業したその土地に馴染んでいくことを考えてみましょう。

地域が求めるもの、クリニックの方向性

クリニックのある土地に馴染むことは、ただ患者様と仲良しになるということだけではありません。大切なのは「地域がどんなクリニックを求めているのかを理解する」ことです。

診療科(専門は何か)

比較的、開業するクリニックで多いのは内科です。一見、ライバルが多くてクリニックを経営するのが難しく感じますが、内科でも専門とする治療が違えば患者様を取り合うようなことはありません。ご自身の症状に合わせてクリニックに来院をしてくれますし、また地域連携でお互いを紹介しあうこともできます。

診察時間

これは、地域住民の生活スタイルによるので異なりますが、下記のようなスタイルが求められています。

・土曜、日曜日の診察

・早朝の診察

・夜の診察(20時以降)

住宅地にあるクリニックでは、昼間に仕事をしている人がほとんどなので「仕事が始まる前、終わってから、休み」というように、生活スタイルに合う診察時間を希望されます。
土曜、日曜の診察は徐々に増えていますが、午前6時から診察を開始したり、夜22時まで診察をするクリニックも増えています。

医療機器

医療機器は新しいものほど、最新の治療が受けられるイメージがあります。もしくは、地域に初めて導入される医療機器も喜ばれます。

こうした最新の医療機器はもちろんですが、地域に求められるのは「クリニックで高度な医療が受けられる」ことです。いわゆる「日帰り手術」です。

入院をせず、病院と同様の治療を期待しています。

診察のスタイル

クリニックですから、患者様に来院していただき診察をするのが基本スタイルですが、往診を希望する患者様もいらっしゃいます。地域で高齢化が進んでいる場合には、診察に連れて行くことも困難なケースがあります。柔軟な対応が求められます。

また、院内の設備もバリアフリーであったり、ユニバーサルデザインを取り入れるなど、どんな患者様にも優しいクリニック作りが必要になります。

求めるものが経営戦略となる

地域の求めるものが理解でき、明確になれば、ご自身の経営戦略を考えてください。すでに経営理念がある場合には、求めるものと経営理念がイコールで結べるかを考えてください。

もし、求めるものと経営理念が合わない時には、開業する地域を見直すことをオススメします。期待に応えることも大切ですが、ご自身のやりたいことができなければ、いずれその矛盾に悩んでしまいます。

「これでよかったのか?」と悩むより、自分のやりたいことを実現するために努力するべきです。

今やるべきことを整理する

経営戦略を計画する前にやらなくてはいけないことがあります。

現状を把握する

様々な角度から現在の経営状況を確認して、現状を理解してください。そこから改善するべき点や良い点などを知り、経営戦略を考えていきます。

収益と支出

クリニックの収益は、診療報酬点数によって算出されるものです。3割は患者負担、7割はレセプトによる国からの報酬になります。

こうして得られる収益の内訳を確認してください。

・月別の患者数

・治療内容

・検査や手術の実施回数

主にこれらを確認することで、クリニックの得意とするところ、逆に苦手だったり、経営理念通りの経営ができているかの現状が分かります。

繁忙期となる時期や、患者様の症状などの傾向が分かります。

支出に関しては日々の経費の他に、医療機器や設備を購入するなども加えておきましょう。

人事の問題

クリニックは、企業などと比べたら規模は小さいです。しかし、それでも悩まされるのは人事の問題です。

・スタッフ同士がトラブルになっていないか?

・スタッフの配置は適材か?

・人数は足りているか?

女性の多い職場なので、きめ細やかなケアが必要です。

施設の状態

新設された建物なら問題ありませんが、長年クリニックを続けてきたところでは、そろそろ修繕作業も必要となります。建て直すか?事業を拡大させるのか、縮小させるの判断材料になります。

それぞれの視点から深掘りをする

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現状を把握して課題が見えたら、さらに深掘りをしてください。
いま、急ぎ改善が必要なことと、将来を見据えて今から取り組むべきことなどを理解していきましょう。

患者様の来院数

患者様の来院数は、収益を左右します。

・慢性疾患の患者様

・診療報酬点数の高い治療をした患者様

・来院数が多い患者様

来院数に大きく違いがあるのなら、原因を追求して改善が必要です。
繁忙期と通常時にあまりに大きく差があるのなら、こちらも考えてみましょう。

クリニックの立地・環境

クリニックが建てられた時と、現在とでは周辺の様子も変わっています。住んでいる人たちも年齢を重ねています。
立地や環境によって医療のあり方が大きく変わってきます。

求められる医療が提供できているか、患者様のアクセスは良いか?建物や環境からも原因をつかむことができるので、現在の様子も把握して改善のきっかけを考えてみましょう。

診療報酬点数

クリニックの収入を左右する診療報酬点数の算定についても深掘りしてください。診療報酬点数は、2年に一度のペースで改正が繰り返し行われます。それによって、点数の増減があります。大幅に点数が下がれば、同じことをしても来院数が安定していても、クリニックの報酬は減収となってしまいます。

算定できる点数を考えること、施設基準で点数も変わるので、申請することで算定が可能になるのなら申請の準備をしてください。

周辺の医療機関との関係

周辺のクリニックや病院との関係も見直してください。

ライバルでもありますが、横のつながりで助けられることも多くあります。

・患者様を紹介しあえる

・治療の相談ができる

このような交流が持てるようになれば、専門外で来院された患者様も十分な配慮ができます。

まとめ

今回は地域に愛されるクリニックについてご紹介しました。

地域に愛されるには、医師やスタッフの人柄も見られますが、経営的には現状の問題の把握と改善、そして将来目指すクリニックを明確にすることが必要であることが分かりました。

そして、クリニックの収益の柱である診療報酬点数を見直すことの大切が分かります。これについては、医師も理解しておく必要がありますが、診療に関する部分については、医療事務を担当するスタッフが常に確認して提案ができるように指導すること。さらには施設基準に関しては、コンサルタントや事務長といった経営に携わる人が、考えていくべき部分になります。

ぜひ、地域に愛されるクリニックになるように、基盤作りをしてくださいね。

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