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歯科医院を建設する5つのポイント

歯科医院を建設する5つのポイント

歯科医院は、内科や整形外科などの医院とは異なるとことが多くあります。
思いつくだけでも、診察スタイル・処置方法・院内感染などがあります。

異なることがあるということは、歯科医院の建設時点から着目する点が違うということにもなります。

今回は、医院とは異なる点や建設するときのポイントについて、ご紹介します。

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目次

医院と異なる点

歯科医院は、医院と比べると必要な医療機器などは決まっており、歯科医師の治療方針などによって、台数や診療スペースが変わります。

では、医院と違うところはどんなところか、確認していきましょう。

完全予約制

歯科の治療は、ほとんどの歯科医院で完全予約制となっています。(急患は応相談)
治療内容によりますが、一人ひとりの治療時間がかかります。そのため、治療できる人数は限られしまうのです。

あらかじめ、患者様の治療内容を確認しながら予約を入れていくことで、待ち時間を少なく、診察することができます。

診察室が広い

歯科の診察室には、ユニット台と呼ばれる治療台が設置されています。細かな性能や機能に違いがあっても、形はほとんど同じです。

歯科医院の広さや治療方針にもよりますが、ほとんどの歯科医院では、ユニット台が複数台並んでいます。
これは、診療時間内に少しでも多くの患者様の治療を行うためです。

例えば、歯を削る治療では、削った部分の詰め物を作るために型取りをします。時間としては数分ですし、この作業については歯科衛生士に任せることができます。その間に、別の患者様の治療を行うことができます。

医院より待合室は狭い

歯科医院では、診察や治療が予約制であるため、来院される患者様の数は限られます。そのため、待合室を医院ほど広く確保する必要がありません。

予約人数の2〜3倍程度のソファーや一人掛けの椅子を、スペースで十分ともいえます。

建設時に重視したい5つのポイント

では、実際に歯科医院を建設する時に、重視したいポイントをご紹介します。

開業する時に、歯科医師自身がイメージする形があるので、全てが当てはまるとは言えませんが、一般的な歯科医院の建設時のポイントとして、ご覧ください。

診察室

先述の通り、歯科医院では診察室を広いことが特徴です。

最近では、患者様のプライバシーを守るために個室タイプにする歯科医院も増えてきましたが、日本では約8割程度の歯科医院が複数台のユニット台を並べる診察室で、治療を行なっています。

ユニット台

ユニット台は、背もたれの部分が倒れるようになっており、その可動域の分だけスペースを確保する必要があります。

他にも、治療に使用する機材を並べたり、治療中に洗口できる部分、さらにはレントゲンや口腔内の様子が見られるモニターが設置されています。

これだけのものを合わせたユニット台を一台設置するにあたり、縦は2m、横は2.1mのスペースは確保したいところです。もちろん、歯科医師や歯科衛生士の診療スペースも含まれます。

照明

ここで注目したいのは、診察室の照明です。ユニット台には、患者様の口腔内が明確に見えるように、スポットライトがあります。

患者様のほとんどは、治療中は目を閉じていますが、なんとなく眩しいものです。さらに、治療中に背もたれが倒れていますから、天井を見ることになります。

この状況から、治療後に目を開けた時に、天井の照明を眩しいと感じる患者様もいるはずです。間接照明のように暗くすることはできませんから、照明の明るさにはこだわりたいところです。

窓とブラインド

歯科医院の建物で特徴的なのが、大きな窓です。外からは気づきにくいこともありますが、そこは診察室となります。

ユニット台に座った時、目の前が窓で外の景色が見えたという、経験はないでしょうか?
これは、治療中に患者様の気分転換となるように、また働くスタッフにも癒し効果となることが目的となります。

治療内容によっては長い時間、座っている場合も考えられるので、こうした配慮が患者様にも喜ばれるケースが多くあります。

また、大きな窓にすることで一つ問題となるのは、日差しです。
患者様の顔に直接当たれば、眩しくて目に違和感を感じます。また、日差しが強い場合には、室内の気温も上昇してしまいます。

こうしたことも予想して、大きな窓に対してブラインドを設置することをオススメします。

パーテーション

パーテーションは、診察室のユニット台を仕切る時に使用されます。
個室とせずに、ユニット台を区切ることで、他の患者様と顔を合わせる機会が、格段に下がります。

意外とパーテーションの役割が大きいことが分かりますね。

高さとすりガラス

決められた高さがあるわけではなく、歯科医院ごとに異なります。ユニット台を区切るパーテーションの高さは、一般的には1m60cm程度です。程よく隣のユニット台の様子が見えない高さです。

どうしても、パーテーションを高くしたい時には、上部をすりガラスにしておくと良いです。患者様の中には、圧迫感を感じて不安になる人もいるので、配慮しておきましょう。

プライバシー

歯科医師をはじめ、スタッフは守秘義務があるので、患者様の情報を漏らすことはありません。しかし、診察室には同時に複数の患者様がいることで、誰に聞かれてしまうことを不安に思う方もいらっしゃいます。

ユニット台の間隔やパーテーションを配置時には、話す声は聞こえないかも含めて検討してください。

予防指導スペース

近年、予防医療として、歯科医院のあり方、考え方が大きく変わってきました。これまでは、虫歯や歯槽膿漏など治療がメインとされていましたが、自分の歯を残す治療や予防に力を入れるようになってきました。

予防は、歯科医師より歯科衛生士がメインとなるので、

・治療ユニット台と分ける
・ブラッシング指導の設備

開業後に予防医療を視野に入れている場合には、この二つの配置も加えてください。

消毒・衛生の位置

歯科医院での治療を支えていると言っても過言ではないのが、消毒・衛生管理です。

医院より、消毒する医療機器が多く、使用する頻度も高いため、歯科医院では院内感染防止に努めています。

診察室から近く、作業がスムーズにできるだけのスペースを確保したいところです。

洗口所の位置

治療の前後には、口腔内を確認したいものです。洗口所は、トイレとは別で設置して、なおかつ待合室から近い位置だと、患者様は安心して利用できます。

スペースを活かした配置を考える

クリニックサポート

歯科医院の規模は、医院と比べると敷地、建物ともに、広さを求められません。場合によっては、ビルのテナントでも十分に開業できます。

どのポイントも抑えておきたいことですが、スペースによっては、収まりきらないことも考えられます。

歯科医師ご自身の指針に合う、ユニット台の数、消毒機材、診察室の広さなどを考えて、開業の準備をしていきましょう。

まとめ

歯科医院の建設時のポイントについて、ご紹介しました。

細かな専門性はありますが、歯科医院は歯の治療のみを行います。競合が多い中で、新たに開業するのは大変なことです。

歯の治療はプロでも、建物に関しては知らないことがたくさんあります。

そんな時には、建設業者から、土地探し、設計、建設などについて相談されることをオススメします。プロならではのアドバイスで、希望を叶えてくれるはずです。

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