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院内でインカムを使ってストレスを減らす4つのポイント

最近のクリニックではスタッフが「インカム」を装着していることがあります。

大規模病院のように広くて、誰がどこにいるかわからないような状況なら、インカムの必要性も考えられますが、クリニックでの必要性はどこにあるのでしょうか?

今回は、クリニックでのインカムの必要性と活用方法についてご紹介します。

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目次

インカムとは

インカムは、無線機のことをいいます。周波数や広さ、機能や大きさなどは様々あります。

イメージされるものだと「ヘッドセット」ですが、クリニックで使用するならハンズフリーの小型タイプのもので十分に役立ちます。

クリニックでインカムを使う理由

インカムの使用を始めたのは、ここ数年だというクリニックが多いのではないでしょうか?

これまで、医療機関の規模を問わず院内の連絡用として「PHS」が使用されてきました。

実は、インカムが使用されるようになった理由にPHSが大きく関わっています。幅広く使用されたPHSは、2020年7月でサービスが終了しました(法人向けは2023年3月末で終了)。

そのため、院内での連絡手段としてインカムに移行する医療機関が増えたのです。

インカムの使い方

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院内の連絡手段として使いますが、実際にどのように使っているのかをご紹介します。

医師からスタッフへの指示

診療時間中、医師は診察室からほとんど動けません。そのため検査や待合室など院内の状況が分かりません。

例えば、診察した患者様に血液検査が必要となったとします。採血は処置室にて看護師または臨床検査技師によって行われます。

もちろん、診察室から処置室の状況は分かりません。混雑しているなら、一旦待合室へ誘導が必要ですし、空いていれば直接誘導することができます。

こうした医師からスタッフに直接確認ができることで、処置室まで行って確認してもらう必要がありません。さらにはメモを書いて渡すことも必要がなくなります。

スタッフ同士の連絡

もちろんスタッフ同士の連絡にも使えます。

先ほどのように院内の状況を確認することの他に「持ち場を離れる連絡」にも使うことができます。

持ち場を離れる理由としては、こんなことが考えられます。

・患者様に付き添って誘導する

・材料、備品の補充

このように離れる理由を、他のスタッフに伝えておくのも大切な業務です。小さな誤解が大きなわだかまりにもなります。

その他にも情報の共有、お願いしたいことなど、大いに活用することができます。

インカムを使うメリット

全く別のものですが、インカムはPHSの良さを引き継ぎながら、インカムだからこそのメリットがあります。

他の作業中でも話が聞ける

インカムとPHSの大きな違いは、他の作業中でも連絡を取ることができます。

PHSは、コールが入るので通話状態にしなければ相手と話すことができません。医療機関で勤めた経験がある方なら、これまでに連絡が取れなくて、繰り返し連絡した覚えがあるかと思います。待つことは結構なストレスですから、やきもきします。その後の対応に影響がでることもあります。

インカムは連絡を取りたい相手に直接話しかけることができます。出られる状況であれば、そのまま話すことができます。仮に、話しかけても応答がなければ別業務で対応中であることが分かるので、時間をおいて再度連絡をするか、もしくは別のスタッフに連絡をするか、迅速に判断することができるので、スタッフの作業が遅れることも減ります。

患者様のストレス軽減

院内で患者様が最も嫌うことは「待たされること」です。診察の順番待ち、検査への誘導がスムーズにいかない、問い合わせに対して連絡待ちなど、様々な場面で待つことがあります。

この時の患者様の意識としては待つしかないと理解していても、どこか「待たされている」という意識の方が強くあります。

スタッフも無駄に待たせているわけではなく、次の場所へ誘導できない、確認が取れないから、無駄に移動するり待っていただくことを選択しています。

こちらの対応についても、インカムで確認ができるので現場のスタッフに確認ができます。そして、連絡が取れないなら近くにいることが考えられるスタッフに現場の様子を確認してもらうこともできます。

ちょっとしたことで待つ時間が短縮できたら、患者様のストレスも軽減させることができます。

電子カルテの相性がいい

直接インカムと電子カルテが連動しているわけではありませんが、電子カルテとの相性の良さも挙げられます。

例えば、検査結果を反映させる時です。

クリニックにおいて、検体検査は外部に出します。そのデータが反映されていなければ、結果が届いているのか確認が速やかにできます。

さらには、院内での生理機能検査を臨床検査技師が行なっている場合、直接結果を問い合わせることができます。所見や患者様の様子なども聞くことができます。

耳鼻咽喉科など聴力の検査などはこちらで確認ができるので、検査後の診察をお待たせすることも減ります。

ベル音がなり続けない

PHSはバイブにすることができるので、無音でも対応できます。しかし、固定電話による内線は大きく鳴り響きます。これはスタッフ、患者様問わず誰もがストレスに感じます。

こうした煩わしさがないだけでも、院内を静かに保つことができます。

インカムの注意点

パース

インカムの使い方、メリットを踏まえて最後は注意点になります。

やはり院内で医師とスタッフ、複数の人間で使用するので使い方のルールは決めておきましょう。

使い方のルールを決めておく

ルールを決める時の注意点としては、二つあります。

・基本的なルール

・緊急時のルール

この二つをしっかり決めておきましょう。

例えば、

・問いかける回数

・連絡が取れない時の対処法

・出れない時の伝え方

・患者様が倒れた時

このようなことは、あらかじめ決めておくとスムーズです。

さらには、こうした基本ルールからイレギュラーな対応が発生します。その時にはルールを変更するか、対応法を改めて決めるかしていきましょう。

もちろん、臨機応変な対応が必要な場合もあります。誰かが経験したのなら、次に別のスタッフが違う方法で対応することもあります。どちらも正しくても違うので、混乱を招きます。

こうした事態を事前に解消しておくことも、トラブル回避に繋がります。

まとめ

院内で活用するインカムについてご紹介しました。

医療機関において、連絡を取ることはとても重要なことです。それはクリニックでも同じことがいえます。

大規模な病院であれば、緊急性が高いので迅速な対応が問われます。

では、クリニックではどうでしょうか?

緊急性は非常に低いですが、同じように患者様への対応は迅速でありたいものです。今回は待ち時間を最も嫌うこととして挙げました。スタッフの連絡が早いほど、患者様のストレスは減ります。これは、十分に喜ばれることです。

待たされるストレスは、不安を抱えてくる患者様の不安を煽るだけです。命に関わる緊急性と比べるのではなく、クリニックとして大切なことなのだと捉えてたいところです。

ご自身のクリニックでインカムの必要性に迷ったら、スタッフとの連携、患者様の待ち時間、こうしたことをリサーチとしてアンケートをとるのもおすすめです。実際の声を聞きながら、見えてくる問題があります。

それがインカムを導入することで解消されると思えば、購入することを検討されてはいかがでしょうか?

どんな時も悩む時には、実際の声を聞くという方法を取り入れていきましょう。

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