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クリニックで臨床検査技師を雇用する9つのポイント

臨床検査技師と聞くと、大規模病院など専門機関で活躍しているイメージですが、最近ではクリニックでの雇用が増えています。

専門性が高く、様々な症例を通して学びながら実績を積んでいくような仕事でありながら、限られた疾患、安定した症状の患者様を通して同じ学びと実績ができるかといえば、やはり同じとは言い難いです。

さらに、クリニック経営者という視点からみれば、専門職なので給料が高いですから、雇用するだけのメリットを考える必要があります。

今回は、クリニックで働く臨床検査技師が増える中、どんなメリットがあるのか?また、雇用する際の注意点などをご紹介します。

ご自身のクリニックに必要なのか、判断基準の材料としてご活用ください。

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目次

クリニックでの仕事

臨床検査技師の勤務先といえば、その多くは大規模病院や健診センターとなります。クリニックでの勤務経験がある臨床検査技師は、まだ少ないといえます。

少ない理由としては、件数が少ないこと、一部の検査しかできないことが考えられます。実際、ご自身のクリニックでの雇用を考える時も、一部の検査をお願いしたいと考えるのではないでしょうか。

メインは生理機能検査

臨床検査技師の仕事は、主に2つあります。

・検体検査

・生理機能検査

検体検査とは血液検査ですが、クリニックにおいて血液検査は外部に委託しています。いくら臨床検査技師がいるからといって、医療機器を購入するにはリスクが高すぎます。

そこでクリニックとしての仕事内容は、生理機能検査がメインとなります。

主に、内科を標榜しているクリニックにとっては腹部エコー、内視鏡検査ができることは必須でもあるので、検査数は多いはずです。そうなると、臨床検査技師の仕事は必然的に生理機能検査がメインとなります。

臨床検査技師を雇用するメリット

クリニック経営者としては、臨床検査技師を雇用するメリットがなくては雇用する必要はありません。

「他のクリニックには、臨床検査技師がいるから」と、無理に雇用を考える必要はありません。まずは、下記のようなメリットがあるかどうかを考えてみましょう。

診察が中断しない

クリニックでは、検査が入るたびに診察が中断されます。

当たり前ですが大規模病院では、腹部エコーなどの生理機能検査、エックス線撮影は、医師または専門職スタッフが行います。これを可能にしているのは、複数の医師と専門職スタッフがいるからです。

しかし、クリニックでは、医師が一人です。検査が入れば診察の中断、もしくは長くなるのでお待たせする患者様が増えてしまいます。

待ち時間が長いことは、患者様にとって何よりもストレスです。

こうした場合に、臨床検査技師がいることで診察が中断することはなくなります。

検査結果の精査ができる

検査ができるのが医師だけであるように、結果をみて診断できるのも医師一人だけです。

結果に間違いがあってはいけませんから、常日頃から丁寧に精査されることは当たり前のことです。誤診も限りなく0%です。

しかし、同じ立場でなくても臨床検査技師の確認があれば、正確な結果を元に適した診断、治療を行うことができます。

早期発見で患者様の命が救える

医師も日々多忙です。検査結果を迅速に確認できないこともあります。また、上記のように第三者の確認が入ることで、速やかに検査結果を確認することができます。

命に関わることでなくても、対応が早いほど患者様には体の負担が少なくすみます。そうなれば、クリニック、医師、スタッフへの信頼はさらに上がります。

クリニックで雇用する注意点

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実際に、臨床検査技師の雇用を考える時に選ぶ人材を間違えてはいけません。

どんなに優秀であっても、クリニックで働く意味を間違えている人を雇用すれば、すぐに離職されることも考えられます。

まずは、下記の3つにポイントをおいてみましょう。

新卒は向かない

クリニックで雇用できる臨床検査技師は、検査数、経営状況からみてもせいぜい1〜2名です。そんな状況で、新卒を指導しながら日々の検査をすることは、クリニックにとってはメリットがありません。

すでに臨床検査技師として経験があり、クリニックで働けるだけのスキルがある人が望ましいです。

他の業務への理解

クリニックでは、臨床検査技師に限らず、どのスタッフも業務以外の仕事をすることになります。

例えば、清掃や患者対応などは、大規模病院などでは別の専門スタッフの仕事になります。こうした仕事に対して理解があり、自分の仕事として受け入れられるかは、継続して働けるかの見極めになります。

協調性の見極め

まずは、医師として経営者として、ご自身との相性が合うかが重要です。どんなに急募でも、そもそもの相性が合わなければ別の問題が発生してしまいます。

次に大切にしたいのは、既存のスタッフとの相性です。直接話すことはありませんが、人柄、雰囲気からクリニックに馴染めるかを判断することが必要になります。

この判断は、日頃からどれくらいスタッフとコミュニケーションが取れているかも試されるところです。

臨床検査技師が求めていること

もう一つ大切なことがあります。それは、臨床検査技師がどんなことを望んで就職を希望しているのかです。

臨床検査技師も働く環境が変わりますし、キャリアを武器にしています。どんなところにポイントをおいて、クリニックでの仕事を求めているかを理解しておきましょう。

給与について

様々な情報サイトをみると、クリニックの方が給与が良いと書かれています。経験や仕事内容にもよりますが、平均として20〜27万円です。

年齢、経験、実績などを考慮して給与は決まりますが「給与がいい」と思って面接に来る可能性があるので、金額について話せるように準備しておきましょう。

就職のための実績

クリニックでの業務は、ごく一部にはなります。しかし、場合によっては専門性が高く臨床検査技師としての実績となる場合もあります。

・循環器系・・・心臓疾患の検査

・呼吸器系・・・気管支喘息、肺疾患の検査

・脳神経系・・・脳波の検査

これらはごく一部ですが、症例として経験値を上げることができます。

クリニックでの勤務を通過点として考えるケースもあるので、どんな働き方を望んでいるのかを確認しましょう。

通過点とすることは決して悪いことではありません。それだけ熱意を持って仕事をしてくれます。具体的にどんな風に考えているのか、ご自身のクリニックの理念と一致しているのか、話してみることをおすすめします。

まとめ

パース

クリニックでの臨床検査技師の雇用についてまとめてみました。

検査や手術など、クリニックでできる医療行為が増えてきました。これまでなら血液検査をする。一週間、二週間後に結果を話す。こんな流れで問題はありませんでした。

しかし、手術などは早急な対応が求められるケースがあります。緊急時に迅速な対応が必須となります。

医師一人で経営が成り立っていたクリニックも、他院との差別化のための検査や診療で経営を成り立たせるためには、臨床検査技師が必要となるケースは増えていきます。

また、雇用するタイミングも様々です。開院時から、クリニックの経営が軌道に乗ってから、このタイミングも見極めたいですね。

そして、院内の人間関係が大切です。臨床検査技師と働くことが初めてのスタッフもいます。仕事内容をよく知らない人もいるので、一度説明して理解を求めることもうまくいくポイントなので大事にしてください。

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