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クリニック経営を経営者目線で考えてみたい5つのこと

クリニック経営を経営者目線で考えてみたい5つのこと

クリニック経営は、基本的に医師が開業する時にタイミングが多いのですが、中にはオーナーとなって、クリニック経営に乗り出す方もいらっしゃいます。

医師は開業と同時に経営者となるため、経営者としてはゼロからのスタートなります。コンサルタントを頼んだり、自ら勉強会に参加して学ぶなどして経験を積んでいきます。

では、すでに経営者として実績のある人は、どんなメリットや利益を見込んでクリニック経営を始めるのでしょうか?

今回は、クリニック経営を経営者目線で見た場合、どんなことを考えているのかを追求してみます。

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目次

クリニック経営に期待していること

失敗するような事業に乗り込む人はいません。医療業界、クリニックのどんな所に魅力を感じたり、期待をしているのでしょうか?

常に需要がある

クリニックは、常に需要があり必要とされています。つまり「患者様がいる限り」需要があることを指しています。

例えば、内科であれば高齢者の患者様がいらっしゃいます。年を重ねるごとに何かしらの不調があったり、病気を発症しやすいのでクリニックに通院する方が減少することはありません。同様に考えると、整形外科も高齢者が多い診療科でもあります。

別世代で言えば、皮膚科や形成外科では女性が多い診療科でもあります。アレルギーや皮膚疾患の方が受診をされますが、こちらの二つに関しては「ホクロを除去したい、シミを消したい」という女性が受診されるので、綺麗でいたい女性が後を絶ちません。

時代のニーズに応える

医療の形はこれまでのやり方だけでなく、今後は予防医療が注目されていきます。高齢化社会に向けて、また健康志向が高まる中で「病気にならない体作り」が注目されています。すでにこうした予防医療に目を向ける医師が増えていますから、しっかり時代のニーズに応える準備ができています。

介護施設との違い

高齢化社会になるため、介護施設にも需要があります。クリニック経営との違いはなんでしょうか?

介護保険でこちらも診療報酬点数があります。しかし、従業員の給与問題や継続していくことに問題を抱えている施設も少なくありません。

現時点ではクリニック経営の方が安定しているといえます。

大きな戦略を決めている

経営者は医療に関しては素人ですが「クリニック経営を軌道に乗せる、長期的に安定した経営をする」ことについては、プロです。

まず考えているのはこちらです。

・ターゲットを決める

・強みを考える

・競合との差別化

大まかですが、こうしたピンポイントを狙っています。マーケティングでは、幅広い世代を狙った戦略は上手くいかないとされています(結果として来院されることはOK)。

つまり「専門性に特化したクリニック経営」を考えていると予想されます。

・消化器内科・・・大腸カメラの実績と治療

・乳腺外科・・・女性専用の外来とする

・麻酔科・・・ペインクリニックとして痛みを診断

このように、これまでにある診療科の中で、さらにターゲットを絞ってその人たちに合った診察と治療を提供するクリニック作りを目指します。

土地探しでは見ているポイント

クリニックサポート

実際に自分が持っている土地を活かす方もいらっしゃいますが、長期的に安定したクリニック経営を目指すために、土地探しは慎重に行なっています。

主にこんなところをポイントにしています。

人通りがある

ただ人がいる所ならどこでもいいというわけではありません。クリニック経営のターゲットとなる人たちが行き交う場所を探しています。

・最寄駅の往復に通る

・近くにスーパーなどがある

・公共の施設近い

こんなところがポイントになります。こうした場所や道路はクリニックの看板を設置することにも適しているので、それも含めて探すといいです。

住宅がある

やはり人が住んでいることがポイントです。今後人口が増えていくのか、減っていくのか、立地を見極める必要があります。

ベットタウンとして大きな団地として売り出された地域も、いまでは入居者がほとんどいないというケースもあるので、利便性なども考慮する必要があります。

墓地・葬儀場

これは「死」をイメージさせてしまうので、クリニック近くにまたは見える位置にあるのは、あまりよろしくないと考えます。

周辺のクリニック

できることなら、競合となるクリニックがいない地域がいいです。診療科が違ったり、強みが違うのであれば問題ありません。逆にお互いの患者様を紹介できるというメリットがあります。

また、病院があるのなら、病診連携などを調べておきましょう。つながりがあることで、お互いが助かります。

クリニック経営の経営者としてのメリット

クリニックを経営することで、収益以外にどんなメリットがあるのかを考えてみました。

信頼度・貢献度が高い

クリニックの評判が上がるほど、医師やスタッフの好感度が上がるほどに、オーナーの評価も上がります。直接患者様に感謝されるというよりは、経営者の手腕として評価されます。

一つクリニック経営が上手くいけば、別の場所でのオファーもあるでしょうし、メディカルモールのようなクリニックが集まったビルなどの経営にも乗り出すことができます。

そして何より「誰かのために役立っている」と地域医療に貢献することができます。

意外と初期費用が安い

地域性や場所にもよりますが、マンションやアパートを建てて経営するより初期費用が安いと言われています。

事業を始める際に、初期費用が抑えられることは非常にいいことです。開院後の回収がスムーズにでき、早い段階で収益を出していくことができるようになります。

こうした背景もあり、医師以外の経営者がクリニック経営に乗り出していることが考えられます。

長期的な安定収入が見込める

大きな戦略でも話しましたが、戦略と場所選びが間違っていなければ、クリニック経営は軌道に乗せることができます。

また、建物が古くなってくると、医療の質までも古いように思われがちなので、外観、内装の汚れには気をつけましょう。

どの診療科でも患者様はいるので、経営のやり方だけ間違わなければ、集患できるのでクリニック経営は長期的に安定した収入ができます。

将来的に考えておくこと

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経営としては収益が見込めるクリニックですが、将来的に考えておかなければいけないことがあります。

廃業後の土地と建物

医師が高齢になって廃業する場合など、土地と建物をどうするかです。

同様にクリニック経営をしたい人がいれば問題ありませんが、特殊な建物だけになかなか買い手も見つからないことが考えられます。そうなれば建物を解体して更地にする必要があります。その場合の費用やそれを込みで売れるのかなど、クリニックをやめた時点で価値が逆転することがあるので、売却などについても考えておきましょう。

事業継承

医師が開業して子供が後を継ぐというケースは多くあります。そうなれば土地・建物も新たに融資を受けて活かすことができます。

しかし、経営者がクリニックを経営する場合は、必ずしも事業継承をしてくれる人がいるとは限りません。同じ診療科を継承してくれる医師を探す、または別の診療科の医師を迎えて戦略を変えるなど、医師の確保から始める必要があります。

まとめ

今回は、クリニック経営を経営者目線で考えてみました。

医師が持つ知識や技術は、そもそも強みですからそれを活かしながら、コツコツ経営していくことでも上手くいきます。

しかし、経営者は自分の描くクリニックに合わせて医師を探すところから始まります。お互いにないものねだりですが、経営をしながら学んでいくことは多くありそうです。

医師の方も立場を変えて考えてみると、開業時の課題が見えて面白いですよ。

いろいろな角度から考えて、クリニック経営を成功させてください。

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