まもなく年末年始の休みに入るクリニックがほとんどだと思います。
普段、クリニックでは連休を取ることが難しいので、こんな時にしておきたいことが「
大掃除」です。
普段から清潔に保つために掃除は欠かせませんが、時間がないとできない掃除もあります。
だからこそ、連休を活用してやっておきたい掃除や方法などをご紹介していきます。
日常的にできる掃除
まずは、日頃からできる掃除を確認しておきましょう。
意外とできているようで難しかったり、人によって作業が違っていたりすることもあります。汚れが目立ったり、苦情が出る時にはスタッフと確認しながら、作業内容を改善していくことが必要です。
日常的にできる掃除
・クリニック内の掃除機
・トイレ掃除
・シンク周り
・カウンターなどの雑巾掛け
このようなことが挙げられます。
掃除に関しては、意外と問題になりやすいです。クリニックの診療時間外にする掃除を「業務外、残業にならない」と考えるスタッフもいます。こうした認識の違いは院内のトラブルになるのでご注意ください。
普段はできない掃除
クリニックのスタッフは仕事のプロではありません。道具を揃えてもできないことはあります。また、無理をさせて怪我をした場合には労災の対象になるので、クリニックとしても面倒なことが増えてしまいます。
また、机や医療機器を簡単に動かすことはできませんが、時間をかけてする必要があります。こうした掃除についても把握しておきましょう。
ワックス掛け
床の汚れやキズは、掃除機をかけたり水拭きしても落ちることはありません。
特に、靴で擦ったり、物を引きずることでできたキズは、汚れが取れないだけでなく見た目的にも汚い印象を残します。
このキズが「あそこのクリニックは汚い」という印象となり、患者様の来院を減らす可能性があることも忘れないでください。
カーペット
最近では、床をカーペットにするクリニックも増えています。色の効果で温かみが増すので、患者様の癒しともなっています。
フローリングとは違いキズはつきませんが、汚れは非常に目立ちます。パネルではめ込んでいるので交換が可能ですが、診察時間に作業をされては困ります。また、一部分だけを変えるのは、色が褪せているのを目立たせることにもなるので、ただ交換するだけではなく比較的目につかない、綺麗な部分と変えるとなれば作業は時間がかかります。
エアコン
業務用の大きなエアコンを使用しているところがほとんどだと思います。一年中稼働させているので、掃除するタイミングが難しいです。
ほこりが溜まることで、冷暖房の効果が悪くなるので苦情の対象となりますし、故障の原因になってしまいます。
窓ガラス
光が入るように大きな窓を採用しているクリニックが多いのではないでしょうか?
デザインもよく、明るい印象になるので患者様にも印象がいいはずです。
そんな大きな窓を掃除するのは一苦労です。人の背では限界があります。また、綺麗に汚れや水滴を取らないと、せっかく掃除をしても返って汚れを目立たせる原因になってしまいます。
この掃除に関しては、最初から業者に頼むことを前提にして考えた方が、経営の負担にならないとも考えられます。ご自身やスタッフと一緒にやろうと掃除道具を買うだけ無駄になる可能性があるからです。
ソファー洗浄
院内で患者様が一番長く滞在する、待合室のソファーです。床が汚れるように、ソファーもかなり汚れています。
ソファーの場合は、背と座る境目にゴミや物が詰まっている可能性があります。これによって菌が繁殖していることもあります。そうなると、待合室で病気の原因を作ってしまうことになるので、きちんと掃除して確認しておくことが必要です。
プロに任せたい理由
普段はできない掃除を確認しただけでも、掃除できるところの限界を感じるはずです。
そこで選択肢として上がるのは「プロに任せる」ということです。
掃除を専門とするプロにお願いすることで、クリニックを綺麗に保つことはもちろん、建物だけでなく、設備を長く使うことができます。
しかし、それでもプロに頼むことに躊躇する方もいらっしゃいます。ここでは、プロに任せたいと思う理由について考えてみましょう。
スタッフでは限界がある
やはり、素人には限界があります。そして、できないことで諦めが早くなるので、掃除がやっつけ仕事になってしまいます。特に年末の大掃除となれば、早く終わらせて帰りたいはずです。
こうした心理的なことを考えても、仕事としてきちんと作業してくれるプロに任せる方が納得のいく形で掃除を終わらせることができます。
汚れが残る
スタッフと気合を入れて、綺麗に終わらせたとしても、やり残してしまうことがあります。達成感の後では「また来年やろう」と、一年放置してしまうこともあります。
どうしても完璧に終わらせることは難しいです。
日頃から少しずつでも掃除していたら、これが防げるのかといえばそうでもありません。掃除のやり方や考え方は人それぞれです。目につくところも違います。
だから、院長であるご自身が気になるところと、スタッフが気になるところ、患者様が気になるところ、全部違います。
やりきれない
診療が終わってからの掃除は、空が暗くなることで必然的に終わりとなります。心理的に「帰りたい」気持ちになります。
ある程度、目処が経てばいいですが、中途半端で終わることも考えられます。
通常の業務に追加となることで、負担であると考えるスタッフもいます。もし、スタッフと掃除をするなら、何かやる気になれるように工夫することも大切です。
除菌、ウイルス対策
新型コロナウイルスの流行によって、さらに気になるのは、除菌とウイルス対策です。
医療的には衛生的に保つことはプロですが、掃除の面からは分からないことも多いはずです。
清掃会社では、様々な薬品を使い除菌に対して力を入れています。プロ目線で話を聞いて徹底的にやってもらうことで、クリニックのウイルス対策を取ることができます。
任せる前に確認したいこと
プロに任せようと決めたら、必ず確認してほしいことがあります。
清掃会社といっても、専門とする内容を確認したり、実績を確認しておくことは大事です。また、知り合いだから丸投げでお願いしたというのも危険です。必ず、ご自身の目で見て確認することをオススメします。
その上で、確認したいことを二つご紹介します。
見積もり金額を確認する
いくつか候補となる清掃会社が決まったら、相場を確認する意味も含めて見積もりを取りましょう。
ここで注意するのは、価格だけで決めないということです。安いのには必ず理由があります。
・作業する人数
・作業の内容
・作業する範囲
ご自身のイメージする掃除と一致しているのかの確認をしてください。
ここでの確認が後になって後悔しない秘訣です。
作業内容について
作業内容は、私たちでは分からないことがあります。
使う薬品の違い、そもそもどんな掃除をするのか?当たり前のようにしている掃除でも、プロに任せる時点で「自分は素人」と思い、一から丁寧に説明をしてもらいましょう。
特にワックス掛けは、値段によって作業内容が全く異なります。安い作業を依頼したことで、綺麗にはなったけど汚れるのも早いなんてことがあります。
値段と作業内容が比例するので、きちんと確認してしてください。
混雑する前に発注する
掃除をお願いしたいタイミングは同じです。年末は特に混雑しています。
早めに清掃会社にお願いができるように情報を集めて、お願いしたことを考えてまとめて、問い合わせをするようにしましょう。
早期であれば、割引もあるはずです。
慌てて依頼して後悔をしないようにしてください。