クリニック開院のために大切なことは3つあります。
・土地や業者選び
・建物や院内のデザイン
・院内の配置や導線
これらは、開院後の集患にも影響すると言われ、誰もが力を入れることです。
実は、クリニックを維持して経営していくためには、もう一つ注目しなくてはいけないことがあるのは、ご存知でしょうか?
それが、クリニックのホームページです。
いったい、ホームページにはどんな役割があるのか?
今回は、ホームページの役割や求められることを、ご紹介します。
クリニックのホームページはあって当たり前
ここ数年、新しく開院するクリニックでは、開院とともに、または開院準備段階からホームページを制作してサイトを公開しています。
これは、「〇〇にクリニックができた(できる)らしいよ!」と、知った地域の人が、見つけやすいように、今後の集患に繋がるように対応しているからです。
では、なぜそれがホームページなのでしょうか?
私たち現代人が探し物をする時に必ず行うのが、ネット検索です。
・家から近い内科クリニック
・最新医療を提供しているクリニック
・看板で見たクリニック
これらの探し物、知りたいことを調べるためにネット検索をします。そのゴールとなるのが、ホームページなのです。
もし、ホームページがなかったら。ネット情報を頼りにしている現代人にとって、受診する選択肢から外れ、他のクリニックに患者様になりうる人を取られてしまいます。
すぐに集患に繋がるかといえば、そうではありませんが、今後の見込みを含めてホームページは制作しておくことをオススメします。
患者様がクリニックや医院のホームページに求めるもの
ネット検索でホームページを見た人は、どんな情報を知りたいのか、求めていることはどんなことか。これらを参考にして、自身のクリニックのホームページ制作に役立ててください。
正しい情報
クリニックの情報を知りたい時は、どんな時なのか?
きっと、ほとんどの人が体調が悪く、なんらかの症状がある時だと考えられます。
そんな時だからこそ、正しい情報を元に「ここだ!」と思うクリニックに、受診を希望します。
まず知りたいのは、こちらです。
・診察時間と休診日
・クリニックの場所とアクセス方法
・治療や医療機器の紹介
医師の顔やプロフィールも知りたいところですが、個人情報ということで掲載を控えるクリニックもあります。しかし、受診したい診療科目によっては、医師の性別や経歴を受診する基準となる場合もあります。
そんな時は、院長の挨拶やコメントとして、文章として掲載するだけでも安心するケースがあります。
他にも、休診のお知らせや診察の流れなどに変更がある時は、迅速に少し早い段階で伝えていくように心がけてください。
どんな治療をしているのか?
内科、外科、整形外科など、実は一般的に標榜されている診療科には、細かく専門があることをご存知でしょうか?
例えば、内科なら。
・喘息やアレルギー、気管支系を専門とする「呼吸器内科」
・胃や肝臓など消化器系の臓器を専門とする「消化器内科」
・生活習慣病やホルモンの異常を専門とする「内分泌内科」
もちろん、内科医師であれば、全てを網羅していますが、自身の病気や症状に特化した医師なら、正確に診断してくれると期待が上がります。
ホームページに掲載しておきたいポイントはこちらです。
・専門とする診療科
・治療内容
・病気についての説明
・専門医のライセンス
また、医師にしても専門とする治療をアピールすることで、評判となり集患ができるなら、クリニック経営を軌道に乗せることができます。
すぐに問い合わせしたい。そのための動線設計は迷わないようにできているか?
クリニックへの問い合わせは、基本的には電話対応となります。
しかし、電話対応が可能なのは診療時間となるため、夜間や休日には連絡することができません。
そんな時のために、メールや問い合わせ窓口を作成しておくことで、対応がスムーズになります。
クリニックの受診を希望する人は、地域の人や、ご自身で来院できる人ばかりではありません。専門診療科によっては遠方からの来院、来院に介助が必要な人がいます。
ホームページの情報より、具体的に知りたいと思う人たちに対応するのも集患できるポイントになるので、ホームページにも問い合わせできるようにしておきましょう。
クリニックがやるべきWEB集客
ホームページは必要ですが、ただネット上に存在するだけでは、集患することはできません。
公開した後も、やるべきことがあるのでポイントをご紹介します。
こまめに更新する
ホームページに求められることにも書きましたが、正しい情報を提供することが大切です。そのためには、ホームページを随時更新することになります。
でも、診療時間や治療方法が大きく変わるわけでもないのに、更新する情報がないと思うのが、正直なところですね。
例えば、休診や予防接種などイレギュラーな情報を「お知らせ」としてホームページを更新することになります。
さらには、病気予防や日常生活のアドバイスを、スタッフが紹介するブログ投稿をするだけで更新ができます。
ほんの少しのことでもホームページ情報を更新するだけで、閲覧する人は「最新の情報」だと印象を持ちます。
人柄が見える投稿を意識する
ただ、情報を提供するだけのホームページだと、冷たい印象となります。その印象が、クリニックの印象となってしまうことがあります。
ホームページもクリニックの一部です。暖かい印象となり親身に対応してくれるクリニックだという印象を与えたいです。
そのためには、医師やスタッフの人柄が見えるような投稿や文章を加えていきましょう。
先ほど紹介したように、ブログ投稿で親しみやすい文章で書いてみたり、写真などを添えると印象は変わってきます。
信頼できるホームページ制作会社を見つける
ホームページの公開後にも管理が必要となります。
お知らせやブログ投稿は、操作方法を覚えてしまえば、医師でもスタッフでもできますが、ホームページを維持していくのには、それだけでは足りません。
サーバーを借りたり、デザインを変えたり、機能を増やしたりと、見えない部分での作業があります。さらに、検索ランキングで上位を目指すのであれば、その対策も必要となります。
これらの作業は、専門性が高いのでプロに任せることをオススメします。
ホームページ制作を依頼する段階で、こうした管理についても打診があるかもしれません。分かりづらい部分は、詳しく説明をしてもらうこと、何より信頼できるホームページ制作会社を見つけることが大切だと考えます。
選ぶ基準の最大のポイントとしては、「明確な料金と丁寧な対応」です。
ホームページ制作には、使用するシステムやデザインなどによって料金が全く異なります。
事前に標準金額を把握しておくことも必要ですが、高額で中身のないホームページ制作会社と契約してしまわないしてください。
そして、ホームページ制作について、分からないことがあるのは当たり前です。そんな顧客に対して、専門用語を使い詳しく説明をしないような制作会社は怪しいと思ってください。「分かんないから、なんでもいい」と、業者任せにしてしまわないように、とことん付き合ってくれる制作会社を見つけてください。もしくは弊社にご相談ください。
口コミサイトもチェックする
WEBには、病院やクリニックを紹介するサイトがいくつかあります。多くのサイトで、基本情報が掲載され、クリニックの連絡先が添えられています。
こうしたサイトの中に、実際に受診した患者様が「口コミ」をしていることがあります。
良い情報が掲載れることはとても嬉しいのですが、逆に悪い情報が掲載されることがあります。
クリニックの運営に影響するような悪質なものは、サイト管理者に連絡をする必要もあります。些細な行き違いで起きてしまったようなトラブルの投稿であれば、真摯に受け止め改善をすることで、評価は大きく変えることができます。
こうした外部のWEBサイトにも気を配るようにしておきましょう。
まとめ
今回は、クリニックのホームページの必要性についてご紹介しました。
古いクリニックでは、ホームページが存在しないことがあります。開院当時は、病院やクリニックの数が少なく、患者様のクリニックを選ぶようなことがなかったと考えられます。
お互いに必要としているから、広告やホームページを重視することはありませんでした。
しかし、現代ではクリニックが多く、患者様を取り合ってしまうこともあります。「他院よりも目立つ」ことが必要となります。
患者様が見つけやすいように、使用するツールに適していることを考えていくとホームページの必要性がご理解いただけるはずです。
新規開院、移転や世代交代などタイミングに合わせてホームページ制作を、一度検討されてはいかがでしょうか。