病院を長く経営していくためには毎月患者さんを集めて収入を安定させる必要があります。
つまり、病院は集患に力を入れなくてはいけません。
病院のPRをする方法は色々あり、多くの方法を取り入れることで病院の知名度を上げることができます。
ただし、PRに繋がるからといって何でも取り入れれば良いという訳ではありません。
病院のPRをするときには効果的な方法を選んで使うことが大切です。そうすれば効率的に集患をすることができます。
また、病院をPRするときには広告の中身に気をつけなくてはいけません。
病院やクリニックは普通のお店と比べて広告を出すときに気をつけなければいけない点が多いためです。
もし広告のルールを破ってしまうと行政から指導が入り、病院の信頼を失うことにもなりかねません。
そのため、広告を出すときにはどのような内容を記載したらいけないのかを必ず知っておかなければいけません。
そこで今回は病院のPRに効果的な4つの媒体と広告を出すときに注意すべきことをご紹介していきます。
もっと患者さんの数を増やしたい、効率的に集患したいという方はぜひ参考にしてください。
病院やクリニックのPRに効果的な媒体4つ
病院をPRする方法はたくさんありますが、病院を経営する中で集患だけに多くの時間をかけられる訳ではありませんから、効果的な方法を優先して取り入れることが大切です。
そこで数ある病院のPR方法の中で特に効果的な媒体を4つご紹介しましょう。
ウェブサイト
パソコンやスマホなどIT機器が普及した今、ウェブサイトで病院の情報を発信することは集患に不可欠と言っても過言ではありません。
例えば風邪を引いて喉が痛いと感じた人は近くの耳鼻科がある病院をネットで探すでしょう。
このとき、病院の公式サイトがあって診療時間や施設の様子などが分かれば行こうと思う確率は高くなります。
その一方でウェブサイトがなければ病院の情報が得られず、行こうとは思ってもらえないでしょう。
特に若年層などスマホやパソコンをよく使う世代に来てもらうためにはウェブサイトはPR方法として効果的です。
チラシ
病院は近くに住む人が利用するものなので地域の認知度を上げることはとても大切です。
そこで使えるのがチラシです。
1軒1軒にチラシをポスティングすれば必ず手に取ってもらえるので病院の存在を知ってもらえるチャンスができます。
チラシといえば新聞の折り込みチラシもありますね。
ただし、折り込みチラシは他のチラシもたくさん入っているので1枚1枚をじっくり見てもらえない可能性があります。
確実に地域の人の手に届けてじっくり見てもらいたいならポスティングの方が良さそうです。
看板
患者さんに来てもらうためには病院の存在を知ってもらわなくてはいけません。そのために看板は大きな役割を果たします。
仕事帰りや買い物の途中に看板を見つけると
「こんなところに病院が出来たんだ」、「家から近いから便利だな」と存在に気づいてもらえます。
地域の人の目に留まらせるためには看板を設置するときに場所をよく考えるのがポイントになります。
病院の周りでどのように人が行き来するかを調べた上でその人たちが見つけやすいように設置しましょう。
駅の看板
病院の近くに住む人がよく利用する駅に看板を出すのもおすすめです。
電車を待っているときや構内を歩くときに利用者の目に入り病院の存在を知ってもらえます。
特に都会の病院など車ではなく電車を使う人の割合が多い地域こそ駅の看板の効果が実感できるでしょう。
このように病院のPRは地域の人の行動パターンを考えた上で行うとより効果が期待できます。
PRをする前に必ず押さえよう!病院の広告を出すときの注意点6つ
病院やクリニックは飲食店やスーパーなど普通のお店とは特色が異なるため、広告を出すときには守らなければいけない決まりがたくさんあります。
そこで次に広告を出す上で押さえておきたい主な注意点を6つご紹介しましょう。
「絶対」など言い切る表現は使わない
病院がPRをするとき、事実とは異なる虚偽の広告を出すことは禁止されています。
ここで気を付けたいのは言い切る表現を使ってはいけないという点です。治療や手術は絶対に安全で、絶対に治るということはあり得ないので言い切ることは虚偽に当たってしまうからです。
例えば「絶対に成功する手術をします」、「必ず成功します」といった表現を使ってしまうと患者さんが適切な判断が出来なくなってしまいます。
そこで断言する言い回しは避けましょう。
ビフォーアフターの写真を載せるときは詳細を記載する
治療や手術をした患者さんのビフォーアフターの写真は視覚的に訴えるもので、見ている人に治療を受けた場合のイメージを具体的に想像させることができます。
そこで広告にビフォーアフターの写真を載せようと思う方もいると思いますが、このとき注意しなければいけないのがその治療の内容、費用、リスク、副作用といった詳細の説明を必ず添えなければいけないという点です。
もしこうした説明がなければ見ている人が誤認してしまうためです。
そのため、写真を使って病院の魅力をアピールするときには詳細を載せるのを忘れないようにしましょう。
病人が回復して元気になるイラストを使用しない
チラシやウェブサイトを作るとき、文字ばかりでは固くなってしまうのでイラストを挿入することがあると思います。
その際は病人が回復して元気になるイラストを使用しないように注意しましょう。
病院の広告では効果に関することは記載できず、さらにイラストから回復を保障するような印象を与えてしまうため、こうしたイラストの使用は禁止されています。
他の医療機関と比較して優良である旨を書かない
病院の広告では他の病院や診療所と比較して優良である旨の広告を書くことはできません。
例えば特定の病院に比べて規模が大きい、医療が優れているといった内容を記載してはいけません。
また、特定の病院と比較しない場合でも
「最高」、「最上」、「ナンバーワンの」といった表現もしてはいけません。
患者さんの体験談を載せない
お店の魅力をアピールする上で口コミはとても効果的です。
実際にそのお店を利用した人の意見はとても参考になりますよね。
しかし、病院の広告では患者さんの体験談や感想を載せてはいけません。
症状は人によって違うため感想も人によって異なり、さらに他の人の感想を知ることで病院について誤認が生まれる可能性があるためです。
著名人との関連性を示さない
商品やお店の宣伝をするときに「モデルの〇〇さんも愛用!」、「あの人気アイドルが通っているサロン」など著名人の名前を出す場合があります。
しかし、病院ではこのような著名人との関連を示した宣伝をすることはできません。
有名な人が利用していると聞くとその病院が優れているような印象を与えてしまうためです。
特にその人のファンの場合はよりそのように感じるでしょう。
その他の効果的な病院のPR方法3つ
病院をPRするためにはウェブサイトやチラシなど媒体を利用することが多いですが、他にもPR方法はあります。
そこで媒体を使わない病院のPR方法を3つご紹介しましょう。
口コミ
口コミは強力な宣伝効果を持っています。
皆さんも友達や家族が良いと言っていたからという理由で商品を買ったりお店を選んだりしたことがあるのではないでしょうか?
そのように人は身近な人に勧められたものに対して信頼性を持つものです。
病院もこの傾向は同じで、
「あの病院の先生、良かったよ」、「あのクリニックは清潔感があって良かった」と人から聞くとそれなら今度行ってみようかなと思うようになります。
もちろん、良い口コミが広がるためにはまずは患者さんに良い病院だと思ってもらわなくてはいけませんから、診察を丁寧にしたり、スタッフの対応を良くしたりと準備をしておきましょう。
講演
講演を行うのも病院のPR方法の1つです。
例えば学校へ健康に関する話をしに行ったり、地域の施設に行って講演をしたりすれば一度に多くの人に認知してもらえて、病院の知名度を上げることができます。
もし人前に出て話をすることが苦手ではなければ機会があれば講演を受けてみましょう。
地域のイベント
病院のPRをするなら地域で開催されるイベントに参加するのも効果的です。
例えば健康に関するイベントに行って話をしたり、健康を保つためにおすすめの体操を教えたりすれば参加者に喜ばれて、さらに知名度も上げることができます。
また、イベントに参加するとイベントの主催者や他の医療関係者など色々な人と知り合えて人脈が広がるという嬉しい面もあります。
ここで築いた人脈は他のイベントの話をもらったり、病院を探している人に紹介してもらえたりと長期的にメリットをもたらしてくれるでしょう。
病院のPRを効果的に行うためのポイント
集患のためにウェブサイトやチラシを使ってPRをしようとしても、先ほど触れたように病院の広告には禁止事項が多いので、全てに配慮しながらPRをするのは大変だと感じる方もいると思います。
そんなときは病院の集患やPRを請け負っている専門の会社に相談して一緒にウェブサイトやチラシの内容を考えてもらうのがおすすめです。
禁止事項に配慮するのはもちろんのこと、より効果的な宣伝方法を用いながら集患をしてくれます。
作成もお任せできるので時間が浮くというメリットもありますよ。
まとめ
病院の集患の方法は色々なものがありますが、今の時代に対応したウェブサイト、地域での認知度を上げるチラシ、病院の存在に気づいてもらえる看板といった方法は特に効果が期待できます。
病院の広告には見ている人に誤認を与えないようにするために様々なルールがあるのでPRをするときには注意しましょう。
ルールをきっちり守った上で行ってみようと思われるPRをしていきましょう。