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診療報酬改定でクリニック内でするべき2つのこと

2022年の4月より診療報酬点数の改正がされ、施行されます。

3月の末ぐらいまで改正内容が決まらないことがあるため、慌ただしく準備を進めることになるのがほとんどです。

クリニックが改定の内容に合わせて準備することも大切ですが、クリニック内での対応についても考えているでしょうか?

スタッフ、患者様への対応も改定に合わせてしておく必要があります。

今回は、診療報酬点数の改定に伴うクリニック内での対応についてご紹介します。

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目次

診療報酬とは

クリニックないで行われる医療行為は全て診療報酬点数として決められています。1点=10点として決められた点数を計算して報酬として受け取ります。これがクリニックの売上となります。

報酬の受け取り方は、窓口で患者様からお支払いいただく分と、国から支払われる分と二つに別れています。

患者様の支払い負担分は、保険や公費によって負担割合は違いますが、一般的には2、3割負担です。残り8、7割の負担は国から支払われます。

国へはレセプトにて請求する

窓口負担は、患者様より現金、クレジットなどによってその場で支払い、決済が完了します。

では、国へ支払いをお願いするためには、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成して国に請求をします。

国への請求分は、請求が発生した月より遅れて支払われるので、収益などはきちんと把握しておく必要があります。

診療報酬にはルールがある

診療報酬は、診療報酬点数と点数を算定する条件があります。全ての医療行為に点数が決められていますが、使用する薬剤や衛星材料、また治療のために必要な前処置などは包括されるケースもあります。

しかし、イレギュラーで薬剤の算定ができたり、処置に必要な材料として算定することができるので、きちんと把握しておく必要があります。

一般的なものとイレギュラーなこと、思い違いをしてしまうこともあるので、診療報酬をルールとして迷った時には確認するようにしていきましょう。

診療報酬の改定とは

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決められた診療報酬点数は、2年に一度全体の見直しがされます。

見直される理由としては、医療の技術、医療機器などが常に開発され、医療の現場の様子が変わっていきます。

また近年では、新型コロナウイルスによってクリニックだけでなく、医療業界全体が大きく変わっています。

こうした目まぐるしく変わる医療現場に対応できるように診療報酬点数は見直され改定しているのです。

新型コロナウイルスの場合、特別措置がとられ感染、感染疑いの患者様の診察、検査ができるように診療報酬点数が決められました。基本的には診療報酬点数がないことには、医療行為に対して報酬を受け取ることができません。

診療報酬の改定をスタッフに理解してもらう

医療事務員は、診療報酬を請求する立場ですから、改定についても敏感ですから状況もいち早く理解することができます。

しかし、その他のスタッフについてはどうでしょうか?

医療行為を報酬とするための大事なことにも関わらず、他人事のように捉えるスタッフもいます。

実はこれ、とても危険なことなのです

算定できない医療行為をする

何が危険なのかといえば、改定によって医療行為として算定できなくなった医療行為を続けてしまうことです。

例えば、処置についてです。減点となり、他の医療行為とする方が高い点数を算定することができるケースがあります。

こうした場合、今までの医療行為だけでは高い点数を算定することができないことがあります。看護師としては指示通り、今まで通りの医療行為をしているだけなので、指摘をしても理解できない、もしくは「聞いたいない」と怒ることも考えられます。

最も避けたいケースです。

説明会に参加してもらう

診療報酬の改定内容が決まったら、医療事務員には外部で開催される説明会に参加をさせてください。クリニックの売上に関する大事な部分です。参加費が発生してでも全員参加させてください。

この外部での説明会には、可能であれば看護師をはじめとする他のスタッフに参加をお願いしてください。

自分には関係ないと思ってしまう理由は、当事者ではないという意識です。確かに実際の業務を担当するのは医療事務員です。

しかし、実際に医療行為を行うのは、医師と看護師です。場合によっては検査技師、レントゲン技師もいます。

こうした現場のスタッフに診療報酬の改定について聞いてもらい、自分たちの医療行為に対する評価、報酬を目の当たりにしてもらう方が理解してもらい、改定についても協力してくれるようになります。

説明会への参加は何度でも構いません。スタッフ全員が参加できるように申し込みをしましょう。

さらに可能であれば、医薬品メーカー、医薬品の卸業者、医事コンのシステム会社に院内向けの勉強会を開催してもらいましょう。

クリニックに合わせて必要な部分を詳細に説明してもらうことで理解は深まります。また、質問もしやすくなるので、一人一人の意識も高くなります。

患者様への説明の仕方

パース

診療報酬の改定については、患者様に伝える義務は特にありません。点数の細かい説明をしても理解されることはありません。

改定についても、知らないという患者様ばかりだと思うので、下記のようなところをポイントにして伝えてください。

明らかに対応が変わる時

近年で分かりやすく対応を変えたのは、領収書だけでなく診療内容が分かるように明細書を発行するようになったことです。レセプトに似たような小さな明細書を発行して患者様に渡すことが決まったことです。

患者様にとっては、特に必要ではないけどもらう紙が一枚増えることは、違和感そのものです。

このような時に黙って渡すより、一言説明を添えるだけでも、クリニックの対応がいいとなります。

今回の2022年の4月の改定でも、明らかに対応が変わることには、きちんと説明ができるようにスタッフに周知してもらいましょう。もちろん、医療事務員以外のスタッフにもです。

お断りしていたことが算定可能となった時

これまで、クリニックでの診察、診察しなくては薬が処方されないこと、電話では対応しかねること、これは今、診療報酬として認められた医療行為、対応となっています。

新型コロナウイルスの特別措置として、一時的ではありますが点数を算定して報酬を受け取ることができます。

これまでダメだったことができるようになった時には、いち早く伝えるようにしましょう。前はダメと言われた、聞いてない説明がないと、苦情になりやすいケースです。

言葉だけでは不十分だと判断する時には、院内に掲示して興味を促してください。

まとめ

今回は、診療報酬の改定に伴う、クリニック内での対応についてご紹介をしました。

医事コンをアップデートするのは、システム会社の仕事ですが、手順を覚えたり算定できる点数を把握していなければ院内のスタッフは対応することができません。

さらには、スタッフが気づいて新たに算定できる点数が見つかるケースもあります。このヒントは全スタッフが持っています。

クリニック経営者だから自分だけが知っていればいい、逆にスタッフに任せておけばいいと思ってしまうと、診療報酬の改定のたびに辛い思いをすることになります。

スタッフと一緒に乗り越えていく気持ちで挑みましょう。

また、患者様に全てを知らせる必要はありません。必要となる部分、あとで苦情となりそうなケースを事前に伝えることをしていきましょう。

改定までもうすぐです。準備をしていきましょう。

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