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理想のクリニックとなる5つのポイント

理想のクリニックとなる5つのポイント

開業する時には、やはり自分の理想するクリニック像がありますよね。

建物や内装のイメージをはじめ、役立つと考えられる医療機器や設備まで、理想を挙げたらキリがありません。

こうした理想とするクリニックは、開業する医師だけでなく、患者様にも理想とするクリニックがあります。調子が悪い時に、どんなクリニックに行きたいか?こんな設備があったら助かるなど、こちらもキリがありません。

今回は、患者様の「クリニックにあったらいいな」という意見から5つのポイントを、ご紹介します。これから開業する医師の他にも、既存のクリニックでも役立つ情報ばかりなので、活用してください。

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目次

患者様はクリニックを選べる

クリニックを開業する医師は年々増えており、近年では5,000件ともいわれています。開業する地域によっては、同じ診療科目を標榜するクリニックが、複数あることも考えられます。

違う診療科目を標榜している場合には、患者様を取り合うことはありませんが、同じ診療科目の場合には、ライバルとなるので気が気ではありません。

また、インターネットの普及により患者様側は、簡単にクリニックの情報を入手できるということです。知り得た情報で、患者様はクリニックを選んでいきます。

開業して、待っていれば患者様が診察に来るような時代ではないことを理解しておきましょう。クリニックもサービス業といわれるように、患者様が「この先生に、このクリニックで診察してもらいたい」と思うようなクリニック作りが必要となります。

理想のクリニックとなるポイントは5つ

患者様の「こんなクリニックがあったらいいな」と思うことを、5つのカテゴリーに分けてみました。
それぞれに、どんなところが注目されているかを確認してみてください。

建物・外観について

自宅や職場近くで建設工事が始まると、「何ができるんだろう?」と誰もが気になります。建物が建てられる前から注目されているのですから、実際の建物はそれ以上に多くの人の目に止まることになります。

では、どんな建物だと患者様は行きやすいと感じるのでしょうか?

衛生的で明るい印象

新規開業のクリニックは、建物も新しく外観も綺麗です。そうなれば、クリニック内も同じように綺麗で衛生的なイメージを持たれます。

建物への入りやすさもですが、内装も綺麗だとアピールできることで、来院率はグッと上がります。
つまり、建物が個性的すぎたり、色が奇抜な場合は、クリニック内も同じようなイメージが想像されます。気分の悪い時に落ち着かない空間にいるのは、症状が悪化するようで患者様も疎遠となります。

たとえ建物が古くなってきても、外壁の塗装をやり直すことで、印象を変えることができます。

医療機関ですから、衛生的であるのは当たり前ですが、それはクリニック内部だけでの話ではなく、建物の印象でも左右されることを忘れないでください。来院者数を増やすことができます。

また、草が生えたままだったり、植物の手入れが行き届いていないことからも同じようにイメージされやすいので、敷地内の整備にも取り組みましょう。

医療機器・設備が整っている

日本、海外問わず、医療機器は次々とより良いものが開発されています。
開業する時に、最新の医療機器を導入することを夢見る医師も多くいらっしゃるはずです。

最新の医療機器を導入することは、開業時に患者様を呼ぶ目玉ともなり、メリットも大きいです。
医療機器が新しいほど、治療の効率も良くなり患者様にも喜ばれます。

さらに、医療機器にこだわりたいポイントとしては、「最先端の情報に敏感であること」です。医学も常に進歩しています。これまで病院でしかできなかった治療が、クリニックでも可能となりつつあります。

医師自身がこうした情報に敏感であることで、最新の治療が受けられると患者様自身も安心できます。何年も変わらない治療を続けているよりも、情報に敏感である方が、クリニックへの信頼度は上がります。

さらに、クリニックの設備として空調・照明などは、定期的にメンテナンスをしておきましょう。特に空調は、体調が悪い患者様への配慮が足りないと印象付けてしまいます。

院内・内装について

内装は、建設時に最も費用がかかるところでもあります。開業する医師から見ても、一番重要であることが伺えます。

その中でも、患者様が一番長く利用することになる「待合室」には、配慮したいところです。

・壁や天井の色
・ソファーの色と座り心地
・照明の明るさ

内装の印象を決める、この3つにはこだわりたいところです。色は暖色系と寒色系があるので、デザイナーや建設会社に色見本を依頼したり、展示場で確認することをオススメします。

そして、何よりも「開放感」を大事にしてください。圧迫感があると、長く待っていただく場合に、気持ち的にも辛さが増してしまいます。

限られた敷地、配置でも見せ方次第で印象を変えることができます。

掃除すること

非常に当たり前のことですが、掃除は欠かせません。ホコリやゴミが目立つクリニックには、行きたくないものです。

・資料や雑誌のあるラックや本棚
・子供用のおもちゃ
・古い掲示物

意外と見えない場所が、目につくものです。特に小児科や呼吸器系のクリニックの場合には、注意しておきましょう。

案内が分かりやすい

病院のように迷子になることはありませんが、クリニックも掲示による案内が必要です。

診察室を出て、レントゲンや検査を必要とする場合など、スタッフに道順は聞いていても忘れてしまうことがあります。扉一つのことでもです。丁寧な説明はもちろん、各部屋の入り口には分かりやすく掲示しておきましょう。

また、予防接種や健康診断などの情報を掲示する場合にも、「古い情報のままではないか?」、「申し込み方法などは明確にされているか?」などを確認してから掲示しましょう。

色褪せたポスターや、古い情報がいつまでも掲示してあるのは、印象も悪いです。

立地を考える

どんなに最新の医療機器を揃え、治療をすると言っても、人里離れたクリニックだと「行きづらい」というより、「行けない」という印象になり、来院者数を増やすことはできません。
だからこそ、立地の良さにはこだわりたいところです。

立地については、標榜する診療科目や患者層によって違いがあるので、ご自身の専門に合わせて考えてください。

例えば、内科の場合です。
大人、子供といったファミリー層をメインの患者様とするなら、少し郊外で駐車場が確保できることが理想です。車で来院することが予想できるので、道順などにも配慮したいですね。

また、同じ内科でも、サラリーマンやOLをメインの患者様とする場合には、ビジネス街や主要駅のビルなどのテナントが理想です。休憩時間や仕事帰りに寄れることが一番喜ばれます。

不妊治療や美容整形など、「受診していることをあまり知られたくない」と思われる診療科目もビル内が理想です。患者様の通院しやすい状況を作ってあげることがポイントとなります。

その他の「あったらいいな」

この他にも患者様が「あったらいいな」と思う条件をご紹介します。

隔離室がある

インフルエンザやノロウイルスなど、感染が考えられる症状で受診される患者様もいます。小児科などでは、車内で待っていただくなど患者様やご家族様に、ご協力していただくことがあります。こんな時に、待合室が隔離室として分かれていれば、感染の心配がないため待合室に入ることができます。

院内の動線や診察室も分けることができると、さらに安心して来院できます。

待ち時間を短く感じる工夫

これは、建物や内装には関係ありませんが、多くの患者様が負担に感じていることです。
繁忙期や時間帯によって、クリニックの待ち時間は大きく変わります。

そんな時に、時間が潰せる工夫が必要です。

最近では、予約システムを導入して診察状況や、来院時間が予測できたりするなどできますが、まだ一部のクリニックに限られます。

院内の待合室では、テレビや雑誌などを用意する他に、可能であればWi-fi環境を整えることをオススメします。院内の場所は限られますが、インターネットや動画を見ることで待つ時間を短く感じることができます。

配線や機器の設置には、建設会社に相談してみましょう。

まとめ

クリニックサポート

患者様が理想とするクリニックから、5つのポイントをご紹介しました。

医師やスタッフから見るクリニックと、患者様から見るとでは、やはり少し違いがあります。良かれと思うことも、実際にポイントがズレていたりなんてことがあります。

こうした小さなズレも、ストレスとなり「クリニックを変えようかな」と考えてしまう、きっかけになります。

患者様の意見にも耳を傾けて、理想とされるクリニックを目指しましょう。

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