医療機関である以上、清潔に衛生を維持することは重要です。
誰が触ったのかわからない、いつ汚れたのか、また設備のトラブルにあったなど、以外に重要視する面であることは分かります。
このコロナ禍において、これまで以上に掃除には力を入れているのではないでしょうか?
今回は、日常的な掃除だけなく時間をかけたり、誰もいない時にしかできない掃除、メンテナンスをプロに任せるべきな理由をご紹介していきます。
クリニックは汚れている
大規模な病院などでは、毎日のように委託した業者の清掃が入ります。そのため、隅々まで行き届いた清掃をすることが可能です。
しかし、クリニックとなれば、費用の問題もあり毎日清掃に入ってもらうのは非常に難しいです。経営が軌道に乗っても、業者に清掃を依頼する医師も少ないのでスタッフが分担して再送しているのが現状です。
毎日不特定多数の人が出入りしている
クリニック内が汚れる理由として、毎日不特定多数の人が出入りしていることが挙げられます。ほとんどのクリニックでは玄関に自動ドアを利用しています。
様々なタイプがありますが、人を感知して開くタイプだと実際に出入る時以外でもドアが開くので、その度に埃やゴミが入ってきます。また、敷地内に木や花など植物が植えてある場合には、枯れ落ちた葉っぱが入ってくることがあるので、ドアが開くだけでも院内は汚れていきます。
同様に患者様が入れば、失礼ながら汚れます。靴に付着した土が院内に落ちたり、床を擦ってしまい傷が着いてしまうケースもあります。
患者様に来院してもらわないことには、クリニックの経営は成り立ちませんが、患者様が来院してくださるほどにクリニック、院内はどんどん汚れていきます。
綺麗に見えても埃はたまる
毎日スタッフが、拭いたり掃いたり、自分たちでできる範囲で清掃をします。これも業務の一環としてお願いしているので当然ですが、日常業務内でできることは限られていますし、簡単には手を出すことができない部分というのもあります。
例えば、テレビなど大きな物の裏側です。掃除のために移動させることもこんなんですから、日頃から簡単には手を出すことはできません。
特に待合室は、クリニック内で患者様が長く過ごす場所になります。そこでの汚れは丁寧に掃除をしても上記のような場所から埃が出てくることも考えられます。
また、それを患者様に指摘されるのはクレームのようで敏感になってしまうスタッフもいるはずです。
残業を申請してまで「掃除させてください」といっても、認めにくい内容でもあります。そこまではスタッフ、経営者としても考えにくいところです。
スタッフの日常業務では限界がある
基本的には、スタッフにクリニックの清掃をお願いしている方がほとんどだと思います。
朝または夜などタイミングはそれぞれですが、日常の業務以外の「これは私の仕事?」と悩むスタッフも、場合によっては出てきます。
先述したように、掃除を業務として当たり前に思うとあとで痛い目にあいます。
例えば、始業前に掃除を終わらせることをどう受け入れてくれるかです。患者様を迎え入れる前に終わらせるというのはお互いの認識ではありますが、スタッフが掃除をしていたら患者様は「クリニックが始まった」と勘違いする方がいらっしゃいます。
さらには、混雑を避けたい患者様が早くから順番待ちに来ることがあります。
患者様がいらっしゃると、掃除は満足にできない上、もはや業務は始まったのと同じです。
この時間を労働とするか、もしくは認めないのかは、認識の違いが現れてきます。
もし、日常的に掃除が行き届いていないと感じたら、スタッフをいきなり責めるようなことは避けましょう。まずは状況を確認する方が先です。スタッフの怠慢なのか、掃除道具が十分ではないのか、患者様の対応が前倒しになっているのかを見極めてから対応を考えてください。
プロにお願いするメリット
様々な角度から見ると、スタッフだけでは限界があること、がっつり掃除の時間を確保することが難しいことが分かります。
そこで考えて欲しいのは「専門業者に清掃、メンテナンスを依頼する」ということです。
ここまでに発生した、気づいた問題はただ掃除だけの問題ではありません。スタッフの働き方、経営者との人間関係にまで及ぶ問題です。
人材の確保も大変なので、掃除を依頼する費用と比べるまでもありません。優秀な人材が確保できるなら必要な経費だと捉える方がいいでしょう。
では実際に、どんなメリットがあるのかをご紹介します。
誰もがやりたくないことをしてもらえる
掃除が好きな人もいますが、クリニックのような特殊な場所での掃除が好きだという方は少ないはずです。
清潔と衛生には十分注意をしていますが、やはり綺麗な場所ではありません。逆に清掃することで手が荒れたり、薬物に触れてしまったりと、二次災害となる人もいます。
清掃のプロは、そうした誰もがやりたがらない部分、スペースを清掃することが本来の目的でもあるので、仕事として対応してくれますし、心置きなくお願いすることができるのです。
休診を利用して仕上げてくれる
スタッフにお願いすると残業などの問題があります。
しかし、清掃のプロは、そもそも訪れる日は休診日です。人がいない時間で調整をして清掃を始めてくれるので、日頃手に負えない場所もできますし、衛生面を重視した清掃が期待できます。
実際にこんなところをお願いしてみてはいかがでしょうか?
・床面洗浄及び抗菌ワックス塗布仕上げ
・診察ユニット 除菌洗剤拭きあげ清掃
・石膏トラップ清掃
・エアコン薬品洗浄
・トイレ清掃
・待合室、椅子の清掃、除菌
・ガラス窓清掃
・照明の清掃
・シンク、排水トラップの清掃
計画的にメンテナンスができる
大規模な病院のように、委託して毎日お願いすることが難しい場合には、年間でスケジュールを立てておきましょう。
汚れは常にたまります。また床のワックスについては定期的に実施する方が、床が守られるので建物を守るという意味では効果が高いです。
目先の費用ばかり気にしていると、大事な部分がおろそかになります。スタッフとのトラブルに発展するとは大げさと取られそうですが、決してそんなことはありません。些細なことで人間関係は崩れていくことがあります。
プロだからと、言われる清掃を全てお願いするという必要はありませんが、綺麗に維持したいとお考えなら、年間計画を立てて清掃を依頼することはアリだと考えます。
費用以上の価値がある
新規クリニックができると患者様がそちらへと変わっていくケースがあります。変わっていく理由はいろいろありますが、見た目の綺麗さ、清潔感を良しとして変わるケースがあります。
日頃、口にはしないけどクリニックが汚いと思っていることが伺えます。長くクリニック経営をすれば建物の老朽化が進みます。これは避けられないことですが、綺麗に保つ努力と老朽化によるメンテナンスをすることはできます。
ただ、医師としての実績や医療機器の充実さだけを売りにしても、患者様は選んでくれません。
清潔さを大事にして、汚れや傷にはすばやく対処することで、患者様が流れてしまうことも止められるなら、費用以上の価値があると思いませんか?
ぜひ一度、清掃業者の状況を聞き、クリニックにも対応しているのか確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。