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ブルーライトアップで考えるべき5つのこと

ブルーライトアップで考えるべき5つのこと

日本では新型コロナウイルスの感染が少しずつですが収束しつつあります。

一人ひとりの「感染しない、感染させない」という意識の高さが伺えること、そして万全な 状態でない中でも治療を続けてくれる医療従事者のおかげではないでしょうか?

そんな医療従事者に感謝を伝えるために、青色のライトアップがされています。

感謝の意を表せることを目的としていますが、実際には国民全員への応援にも見えます。

今回は、ブルーライトアップの始まりや医療従事者のためにできることを紹介します。

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目次

医療従事者の現状

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、経済の落ち込みや外出自粛などと、これまでに経験したこと以上のことが起きています。

日本では、感染が収まりつつあり少しずつ日常を取り戻しつつあります。

しかし、海外では まだ辛い状況が続いています。

厳しい状況が続く中、感染のリスクがある中で働く人たちがいます。

それが医療従事者です。

新型コロナウイルスは感染ルート、感染を疑う症状、治る治療というものが明確ではありません。

そのため、救急搬送されてくる患者様、外来通院される患者様など本人の自覚がないままに感染している恐れがあるため、一瞬も気が抜けません。

また、感染が確認され呼吸状態が悪いなど重症化した患者様の入院治療となれば、防護服を 着用としての対応となるため、慣れない治療体制に心身ともに疲弊してしまいます。

収束してきたとはいえ、これまでの日常生活に戻れば第二波が来ると言われているため、今 後は、さらに対応を考えていかなければなりません。

感謝を示すブルーライトアップとは

そんな最前線での治療を続ける医療従事者にできることを考え、形となったのが「ブルーライトアップ」です。

ブルーライトアップで照らすのは、公共の施設やシンボルタワーやお城などであり、3蜜を 避ける意味でも遠くから見ることができます。

ブルーライトアップの目的

ブルーライトアップをする目的は、医療従事者に感謝を伝えるだけでなく、医療従事者への偏見や差別についても考える意味が込められています。

感染のリスクがある治療に携わっていることに、偏見を持つ人がいるのが現状です。

情報の少ない不安の中で、誰かを知らずに攻撃してしまうことはあります。しかし、それは 正しいことではありません。

人が人を傷つけるような行為が減らすためにも、ブルーライトアップはきっかけ作りになっているのです。

始まりはイギリスから

では、こうした医療従事者に感謝を伝える動きはどこから始まったのでしょうか?

最初に始められたといわれるのがイギリスです。

イギリスでは、新型コロナウイルスで死亡した人が3万人を超えたともいわれ、非常に厳し い状況が続いていました。

そんな中、2020年3月下旬に最初に行われたのが、一斉に拍手を送るといものでした。

対象となるのは、医療と介護に従事する人、イギリスの国民保険サービスNHSとされ、感 謝の気持ちを込めて拍手したことが始まりとなりました。

拍手を送ることを大きく取り上げられると同時に行われたのが、ロンドンでのブルーライト アップです。

なぜ、ブルーを選んだかといえば「NHS」のシンボルカラーであるからです。

この時、照らされたのがロンドンを象徴する観光スポットだったことが、日本でも引き 継がれています。

イギリスの現状

イギリスでの新型コロナウイルスの感染は広がる一方で、ジョンソン首相も感染して入院治 療を受けたほどです。

感染拡大を防止するため、外出禁止というロックダウンを実施してきました。

その甲斐があって、5月中旬には、外出制限を一部緩和するまでになり経済活動の再開を期 待する声が高まっています。

NHSとは


NHSとは、National Health Serviceの略で、イギリス政府が運営する国民保険サービスをいいます。

国民全ての人が公平に医療サービスが受けられることを目的としており、治療費は無料もしくは極めて少額の負担で受けられることができます。

イギリスにおいてNHSは、国民に愛される機関としても有名です。 医師・看護師・スタッ フは、国民の健康のために治療をしていると、ヒーローでもあります。

新型コロナウイルス の感染拡大防止を国民に広めるためには、罰金や罰則よりも「NHSを守るため」と伝える 方が良いと判断されるほどです。

キャンペーンとして世界に広がる

イギリスで始まったブルーライトアップは、メディアで取り上げられ多くの人の目に止まるものになります。

そして、SNSでの拡散力によって、「Make It Blue」または「Light It Blue」というキャン ペーンでさらに世界へと広がっていきます。

イギリス国外で最初にブルーライトアップを行ったのが、アメリカです。

この時は、112都 市でブルーライトアップが行われたといわれます。

続いてスペインでも始まり、アジア、日 本へと広がりました。

日本での主なライトアップ

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日本でも全国で行われているブルーライトアップですが、いくつかご紹介します。

東京都庁・東京スカイツリー

東京都では東京都庁や東京スカイツリーを始めとするビルや記念会場などでブルーライトアップを行っています。

日本での最も感染者の多い東京では、一時期は1日で100人以上の感染が確認されましたが、5月中旬にはごく少数の感染が確認されるまでに減少しました。

緊急事態宣言の解除も 近いとされています。

札幌市時計台

札幌市にある時計台でもブルーライトアップが実施されています。

北海道では道内での感染が続いており、なかでも札幌市では7つの施設でクラスターが確認 されています。

市長自ら「より慎重な行動を心がけるように」と、早い段階からメディアを 通じて発信しています。

熊本城

熊本地震の発生から4年目を迎える熊本県でも、熊本城のブルーライトアップを実施しています。

青く照らされた天守閣は復興のシンボルでもあり、その姿は医療従事者への感謝を表すのに 適しているともいえます。

熊本県では初めての感染者が医療従事者ということで、全国でも大きく取り上げられました。

医療従事者は気づいているのか

こうした行動に医療従事者の方々は、「励みになる」と言われていますが、実際には、24 時間時間体制で治療を行うにも、人手不足が言われているため、ゆっくり鑑賞するだけの余裕がないというのが正直なところです。

それでも、こうした活動を積極的に取り組むことで、多くの人とコロナを収束させると心を一つにすることができるのは間違いありません。

私たちが医療従事者のためにできること

パース

ブルーライトアップの他に、私たちができることはどんなことがあるのでしょうか?

2つのことを挙げてみました。

感染予防を心がける

医療従事者の負担を減らすということは、私たち国民が感染予防を心がけることから始まります。

感染ルートや感染を疑う症状などが曖昧な中で、感染してしまうことは仕方のないことで も、予防を心がけることは誰にでもできます。

マスクや手洗い、3蜜を避ける。

これだけでも医療従事者の負担は確実に減っていきます。

寄付や物資での支援

寄付や物資を集めて、病院や医療従事者を支援するという方法があります。

通院している病院、お店をよく利用してもらっているなど日頃の感謝の気持ちを込めて行う人が多いようです。

特別なものや大量に用意する必要はありません。気持ちが伝えられるもので十分です。

まとめ

ブルーライトアップについてご紹介しました。 ただ照らす、感謝を伝えるというシンプルな方法でも人の心は動かされます。

こんな時だからこそ、人に優しくできることをコツコツとやるということを、私たちが学ぶ必要があるのかもしれませんね。

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